著者によれば、マーケティングを行うにあたっては、「たった5つの最重要理論」しか存在しない、という。本書において著者は、この5つの段階をそれぞれ、第1〜第5章に振り分けて物語に仕立てている。さらに各章の終わりの部分には当該章の解説・補足が付されており、おさらいをしたり、理解を深めたりする助けとなっている。とどめを刺すように、章ごとの解説・補足の後には、「まとめ」として簡潔な要約が付されている。至れり尽くせりのつくりである。
わかりやすさ、を追求した文章に、拍手。
●あなたにフィット=ベネフィット(※小見出しは、レヴュアーによる)
(前略)お客様の立場に立って、お客様はどう嬉しいのかを考えることです。たとえば、あなたが「携帯電話」を持っている理由は、携帯電話という「モノ」が欲しいからではありませんよね? 「離れた場所にいる人と話せる」ということが嬉しいのです。
●誰かに『勝ち』に行くのではなく、より高い『価値』を創造せよ(※小見出しは、レヴュアーによる)
「(前略)『勝ち』よりは『価値』だね。アクセントの置き場所が違う。競合より高い『価値』をお客様に提供すれば、『勝ち』はついてくる。お客様は、そういうところをよく見ているんだよ」