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テロ発生当時、混乱のさなかに有りながら、勤めて冷静に事態を把握するように心がけている池澤氏の言葉は、事件後のリアルタイムの感情がよみがえると共に、改めて私たちに事態を考えさせてくれるチャンスを与えてくれる感じでした。また、人間が当たり前に思うことを当たり前に書いてある、ということが、何よりも読んでいて爽快です。特に、「016 敵からの贈り物」はもっとも心温まるメッセージの一つ。!!
国際情勢をめぐり、ネットでの対話や、同時代の日本人が考えたことが分かる本です。でもそれだけではなく、尊厳を尊ぶ人間へのまなざしは、同時代を生きている人間として後世まで取っておきたい本。
著者は「あとがき」に「テロは許されない、だから・・・」と「テロは許されない、しかし・・・」という2つの道があると書いている。私が思うに、多くのメディア(特に日本)が報道したのは前者であったように思う。しかし、その中でも著者は後者を選び、1つ1つ丁寧に自問自答している。この本を読めば、9.11後の世界が分かるわけでは決してないが、これからの世界を考えるためのきっかけは与えてくれる。
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