今年、フィギュアスケートのステージで共演されていたのが
川井郁子さんを知ったきっかけですが、
その際このアルバムに収録されたいくつかの曲の生演奏で
荒川静香選手をはじめとした一流スケーター達が見事に氷上に舞っていました。
あのときの印象を忘れられず、以来何度もこのCDを聴いています。
川井さんのオリジナル曲はもちろん、
有名なクラシックの名曲を大胆にアレンジした作品も、
まさにこれまでの曲の世界観を大きく上回る、
新たな「新世界」を見るような印象の曲となっています。
もっとも顕著なのが、6曲目に収められたホワイト レジェンド。
誰もが知るチャイコフスキーの「白鳥の湖」を
オリエンタリズムあふれるアレンジにしたダイナミックで壮大な一曲。
フィギュアスケートで井上怜奈&ジョン・ボルドウィンがこの曲で
滑ったときの鳥肌の立つような美しさが忘れられません。
劇的で、涙ぐみそうになるほど叙情的な曲。
単にBGMとして聴き流すことができないほど、
どの曲も圧倒的な世界観を持っていて、
味わい深いです。
1曲1曲がそれぞれドラマチックで、映画のよう。
バイオリン=お行儀の良いクラシック、という偏見が
見事に打ち砕かれた一枚です。
クレイグ・アームストロングや、カール・ジェンキンスが
好みな方にもツボにはまる作品集だと思います。
これをきっかけに、川井さんのほかの作品も俄然気になっています。