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新世界より(下) (講談社文庫) 文庫 – 2011/1/14


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商品の説明

受賞歴

第29回(2008年) 日本SF大賞受賞

内容(「BOOK」データベースより)

夏祭りの夜に起きた大殺戮。悲鳴と鳴咽に包まれた町を後にして、選ばれし者は目的の地へと急ぐ。それが何よりも残酷であろうとも、真実に近付くために。流血で塗り固められた大地の上でもなお、人類は生き抜かなければならない。構想30年、想像力の限りを尽くして描かれた五感と魂を揺さぶる記念碑的傑作。

登録情報

  • 文庫: 560ページ
  • 出版社: 講談社 (2011/1/14)
  • 言語: 日本語, 不明
  • ISBN-10: 4062768550
  • ISBN-13: 978-4062768559
  • 発売日: 2011/1/14
  • 商品パッケージの寸法: 14.8 x 10.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (59件のカスタマーレビュー)
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カスタマーレビュー

最も参考になったカスタマーレビュー

20 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 投稿日 2013/3/13
形式: 文庫
人間はどんな世界においても私たちと変わらない矛盾とエゴを抱えそのことに無意識であるということが、独特の世界観で描くことでより際立ったと思います。
この矛盾は私だけが感じているものなのだろうか?と考えながら読み進めていましたが、最後の最後で思いっきり暴いてくださり、清々しく、終盤は何度も読み返してしまいました。
単なるエンターテイメントでなく、私たちの世界のこととして受け止めたいと私は思います。
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43 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 Tak 投稿日 2011/6/10
形式: 文庫
この著者の作品は、ほとんど読んできたが相変わらず物語の発想と展開の速さには舌を巻く。

今回の舞台は「黒い家」のように日常の中にある現実的な部分から恐怖
をにじませていくのではなく、完全に現実からはなれた、未来の日本という
設定で物語りは始まる。
もちろん、主役を含め登場人物のひとつは人間だけれども、もうひとつは
この世界特有の生き物であり、この世界でいう「大事件」が発生して
人類の存亡をかけてメインの登場人物達が、多大な困難に遭遇しながら
乗り越えていくという、言葉にしてしまうとまったく単純なストーリーなのだが、
そこは貴志祐介先生。こんな平易な言葉では表せない、複雑かつ重みを
持たせた重厚な仕上がりになっている。

自分の勝手なイメージは「クリムゾンの迷宮」多人数バージョンなイメージも
ないではないが、まずは凡人では思いつかない舞台設定の中で、本書の舞台となる
特殊な世界の歴史を徐々に明かしながらクライマックスに持っていくその構成力と
スピード感に、ただただ驚くばかりである。

けちな自分は、文庫になるまでひたすら待ち続けてしまったのだが、文庫になってびっくり
上中下の三巻構成で、文庫であってもかなり
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13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 freesize 投稿日 2013/1/29
形式: Kindle版 Amazonで購入
この作者の小説は初めてであったが、『新世界より』は噂に違わぬSFホラーの傑作であるといえるでしょう。

緩急つけたスピード感や特異な世界観もさることながら、なにより人間の性悪説に徹してえがかれていることに好感がもてた。

書きすぎると、ネタバレに直結してしまうので控えたいのだが、最期のオチも含めバケネズミのスクィーラ、彼こそが本作の中で最も人間的な生き物のような気がした。

個人的には彼がこの物語のもう一人の主人公では・・・、

なんて思っているのですが、いかがでしょうか。
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 Amazon Customer トップ500レビュアー 投稿日 2012/10/10
形式: 文庫 Amazonで購入
ジャンルとしては、SFともファンタジーともホラーとも言えるような微妙な位置づけの作品なのだが、プロットになる物語世界の背景の構成力はなかなか感心した。
この作品では結構、グロテスクな人間描写がなされている。バケネズミも含めて人間の暗い面を暗に示している。そういう意味ではやはりホラーなのかもしれない。

文章表現は、基本的な一人称視点を踏襲しており、ある意味、王道な書き方である。
しかし、一人称の語り手が過去を振り返る手記とすることで、一人称視点なのに全体を見通せるという裏技を使っている。

こうすることで伏線も張りやすくなるのだが、難点として、語り手が過去を語っていることから先をある程度見通せるという点でストーリの先が読みやすくなるという問題がある。
「悪鬼」の存在条件の説明と、語り手が生き残れたことが分かっていることから、「悪鬼」の正体はストーリの中で説明される前に読み取ることができた。

それでも、数日で読み通せたので、決して幻滅するほどつまらない作品ではない。
思ったより先が読めてしまったという点で星4つにするが、こういう話が好きな人には結構楽しめる作品だと思う。
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20 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 Syrian Hamster VINE メンバー 投稿日 2011/5/9
形式: 文庫 Amazonで購入
 超能力を持った人々で構成される未来の世界の物語。その世界は現代社会の延長線上にあるものの異質な世界。人々は閉ざされた小さな町に住み、科学文明は現代より遥かに劣っており、国家も大企業もありません。また、学校では超能力を向上させるための授業が行われ、人々は互いにやたらと肌を触れ合う習慣を持ちます。そして、人間の下僕として働くバケネズミと呼ばれる知性ある大きなネズミ達の存在。

 「もし人間が超能力を持ったら」という土台上に独特な雰囲気の新世界を描いており、よくここまで不思議で奇妙な世界を構想し緻密に描写したものだと感心します。序盤は平和だった新世界も後半になると突然、修羅場と化します。残酷な戦いの場面が多く生々しいので小説でなければ表現できない世界であり、怪しさと緊迫感に惹きこまれます。現代社会から新世界へと変遷した理由や過程が、物語の一つのキーワードであり、最後は見事に収束するところは感心しました。単なる超能力者達の戦いの物語ではなく、人間の業が生み出す際立った階層社会について恐怖を感じる物語でもあります。ホラー小説ではなくSFですが、怖い物語が得意な著者ならではの力作だと思います。「黒い家」と並ぶ著者の代表作だと思います。
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