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新世界より (上) 単行本 – 2008/1/24

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商品の説明

受賞歴

第29回(2008年) 日本SF大賞受賞

内容(「BOOK」データベースより)

子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。いつわりの共同体が隠しているものとは―。何も知らず育った子供たちに、悪夢が襲いかかる。

登録情報

  • 単行本: 498ページ
  • 出版社: 講談社 (2008/1/24)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4062143232
  • ISBN-13: 978-4062143233
  • 発売日: 2008/1/24
  • 商品パッケージの寸法: 19 x 14.4 x 4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (77件のカスタマーレビュー)
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278 人中、251人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 injunjoe 投稿日 2008/2/4
形式: 単行本 Amazonで購入
待たされた甲斐がありました。本作は貴志祐介の最高傑作であるだけでなく、日本SF史上に残る怪作です。酷評された『硝子のハンマー』以降、長期にわたり新作の音沙汰がなかったので、作家としてのピークを過ぎてしまったのかと残念に思っていたのですが、杞憂でした。『黒い家』、『クリムゾンの迷宮』、『天使の囀り』の頃のパワフルな貴志祐介が完全復活です。

読み始めた当初は、「少年少女が主人公」、「中世日本の長閑な農村風景」、「呪力」、「色々な架空の生物」といった設定から、トトロのようなファンタジックな話なのかと思い、「あー、貴志祐介またやっちゃったか」と期待外れを覚悟しました。しかし、世界観をある程度構築する序盤が終わるあたりで、世界の真の姿が明らかになり、以降は怒濤の貴志ワールドが全開フルスロットルです。『青の炎』のやりきれない哀しさ、『黒い家』で描かれた人間の狂気、そして『天使の囀り』や『クリムゾンの迷宮』の残虐表現がすべて詰め込まれたような物語で、読んでいる最中の気分の悪さは格別です。展開が強引だったり、ご都合主義だったりする箇所は多々ありますが、物語の勢いがそれらを補って余りあります。なお、そうした物語としての勢いもさることながら、緻密な世界観を構築したうえで、数多くの謎や前振りの大半を破綻なく活かし、まとめあげている手腕にも舌を巻きます。

ただし
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65 人中、53人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 naonao-703 投稿日 2008/3/2
形式: 単行本
35歳の主人公が12歳の頃を振り返り、後世に残すつもりで書き始めた物語は、今の私たちの世界に重なるようで異なった世界が描かれてゆく。
語り手である主人公渡辺早季は23年間を時を経て振り返るので、物語は含みを持たせて展開する。
民族学の本でも読んでいるかのような前半と、呪術や奇怪な動物が出てくる後半と、上巻だけでは物語の全体像を見ることは出来ない。
貴志祐介が何のためにこの作品を書き下ろしたのか、練りに練った作品の全体像を見るために、上巻で時間を要しても下巻に辿り着くべきである。
下巻に入れば、物語の展開は速度を増すので読み易くなるのでご安心ください。
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16 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 食いしん坊 投稿日 2008/12/4
形式: 単行本
壮大な寓話的な世界観、非常に細やかでイメージが膨らむ
文章表現、牧歌的な雰囲気から一転してぐいぐい引き込ま
れる展開。これこそがまさにエンターテイメント小説です。

”分厚い本 x 上下巻”と最初は絶望する気持ちにもなり
そうですが、スタートしてみたら(特に上巻の3/4くらいか
らは)あっという間に最後まで読み終わってしまいました。
「ここまで細部まで創り込んでいたら儲かんないでしょ!?」
と心配しちゃうくらい緻密に作られた物語の設定がすごい
です。マンガのAKIRAや小説の「最後の物たちの国」を
ちょっと連想しちゃうかもしれません。

読後の感想としては、「考えさせられた」なんて人もいる
かもしれませんが、僕にとっては”ほんとに楽しかった”
が一番しっくりくる本でした。
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49 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 三蔵法師 投稿日 2008/4/9
形式: 単行本
少女の一人称で語られる物語、描かれる世界は昭和初期を思わせる農村的風景、 世界感を支配する「呪力」に架空の生物たち。なんとなく宮崎駿的ファンタジー を思い浮べながら読みはじめた。

ローレンツの動物行動学に発想を得たという、オオカミなど凶暴と言われる動 物以上に同族への攻撃抑制ができない人間の不完全さが全編に渡って描かれて いる。描かれる人間の業は、後半に向けて繰り返し更に救いの無い形でより深 く描かれていく。

かなり悲惨な展開の中で主人公の強さということが物語でも出てくるが、どち らかというとこれは展開上の必要性で与えられた属性でテーマは人間の業の救 いの無さにあるように読める。

そして、最後の最後で更に救いのない形で世界を反転させてみせる結末ははSF としてもホラーとしても見事と言える。これだけの長編で膨大な伏線とエピソー ドを張り巡らしながら、どれもが無駄なく論理立って繋っていき、なおかつ読 後にテーマが一本の軸でブレれていないと読者を唸らせる作者の力量は並のも のではない。

基本的にはホラーな人なのでかなり描写がグロな部分があるが、それが受容で きる方にはお勧めの一冊。ページ数はかなりあるが一気に読めてしまう。
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