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最も参考になったカスタマーレビュー
140 人中、132人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
貴志祐介の最高傑作,
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レビュー対象商品: 新世界より 上 (単行本)
待たされた甲斐がありました。本作は貴志祐介の最高傑作であるだけでなく、日本SF史上に残る怪作です。酷評された『硝子のハンマー』以降、長期にわたり新作の音沙汰がなかったので、作家としてのピークを過ぎてしまったのかと残念に思っていたのですが、杞憂でした。『黒い家』、『クリムゾンの迷宮』、『天使の囀り』の頃のパワフルな貴志祐介が完全復活です。読み始めた当初は、「少年少女が主人公」、「中世日本の長閑な農村風景」、「呪力」、「色々な架空の生物」といった設定から、トトロのようなファンタジックな話なのかと思い、「あー、貴志祐介またやっちゃったか」と期待外れを覚悟しました。しかし、世界観をある程度構築する序盤が終わるあたりで、世界の真の姿が明らかになり、以降は怒濤の貴志ワールドが全開フルスロットルです。『青の炎』のやりきれない哀しさ、『黒い家』で描かれた人間の狂気、そして『天使の囀り』や『クリムゾンの迷宮』の残虐表現がすべて詰め込まれたような物語で、読んでいる最中の気分の悪さは格別です。展開が強引だったり、ご都合主義だったりする箇所は多々ありますが、物語の勢いがそれらを補って余りあります。なお、そうした物語としての勢いもさることながら、緻密な世界観を構築したうえで、数多くの謎や前振りの大半を破綻なく活かし、まとめあげている手腕にも舌を巻きます。 ただし、SFという性格上、架空の生物、技術、競技などが数多く登場するため、多くの場面で相当な想像力を要求されるのも、また事実です。そのため、SFやファンタジーを読み慣れていない方は、語られているシーンをリアルに想像できず、本作をとんでもない駄作と感じるかもしれません。私としては、本作は貴志祐介の最高傑作だと感じていますが、過去作品以上に読み手を選ぶという点で、評価は賛否が大きく分かれるでしょう。
24 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
上巻だけで終わらず下巻まで,
By naonao-703 (京都市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 新世界より 上 (単行本)
35歳の主人公が12歳の頃を振り返り、後世に残すつもりで書き始めた物語は、今の私たちの世界に重なるようで異なった世界が描かれてゆく。語り手である主人公渡辺早季は23年間を時を経て振り返るので、物語は含みを持たせて展開する。 民族学の本でも読んでいるかのような前半と、呪術や奇怪な動物が出てくる後半と、上巻だけでは物語の全体像を見ることは出来ない。 貴志祐介が何のためにこの作品を書き下ろしたのか、練りに練った作品の全体像を見るために、上巻で時間を要しても下巻に辿り着くべきである。 下巻に入れば、物語の展開は速度を増すので読み易くなるのでご安心ください。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
綿密に構築された世界がすごい,
By
レビュー対象商品: 新世界より(上) (講談社文庫) (文庫)
この著者の小説は初めて読みましたが、壮大な世界観に圧倒されました。世界観に引き込まれて一気に3冊読み終わりました。 はじめは少年時代の牧歌的な雰囲気、しかし、次第にその世界の闇が明らかな なっていきます。冒険あり戦いありで、読者をひきつける仕掛けがあちこちにみられます。 人が人を管理することの欺瞞、そういったテーマが背景にあるのかもしれませんが、 難しいことを考えず、純粋にストーリーが楽しめる小説です。 ところどころグロい描写もあるので、そういうのが苦手な人は避けた方がいいかもしれません。 この著者の他の小説も読んでみたい。そんな気になりました。
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最近のカスタマーレビュー
5つ星のうち 2.0
やや中途半端な世界
上巻は伏線らしきものが多々あり、子どもの目線による謎多き世界に引きづられてまあまあ読める。... 続きを読む
投稿日: 29日前 投稿者: purefluid
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