■世界的照明デザイナーが初めて書き下ろす単行本、待望の刊行!
東京タワ−、東京駅レンガ駅舎、レインボ−ブリッジ、世界遺産の白川郷......。日本の景観を変え、さまざまな照明デザインをつくり続けてきた世界的照明デザイナー石井幹子氏が、日本の「あかり」の軌跡とその可能性について、初めて単行本を書き下ろしました。
私たちの日々の生活に欠かすことのできない「あかり」。美しく心地よいあかりとは何でしょう。国内外のさまざまなプロジェクトにかかわるなかで見出したのは、日本人が培ってきた「ほのかなあかり」の可能性----それは伝統の再発見でした。
本書では、著者自身が携わったさまざまな景観照明プロジェクトの試みを通し、日本の景観照明がたどってきた軌跡、日本のあかり文化、生活空間のあかりの工夫、そしてあかりの可能性を考えます。日本の文化や現状を見直すためにも、日々の暮らしを豊かにするためにも、ぜひ読んでいいただきたい一冊です。
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最も参考になったカスタマーレビュー
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
石井幹子さんを知りたい人におすすめです。,
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レビュー対象商品: 新・陰翳礼讃 (単行本)
海外の照明デザイナーに、障子のあかりの美しさを指摘され、 谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』についても話題にあがったことを きっかけに、日本のあかりについて、 振り返り、考えていこうという主旨です。 しかし、『陰翳礼讃』の考察というより 自伝的な要素が強く、著者の照明デザイナー人生について 紹介されています。
30 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
著者の生き方と業績には敬意を表するが,
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レビュー対象商品: 新・陰翳礼讃 (単行本)
著者はご自分で道を切り開いて生きてこられた方である。その自伝でもある本書を読めば、誰しも感銘を受けるに違いない。おそらく本書は文化論を装った自伝として読むのが正しい読み方なのだろう。しかし著者は本書を読む限りでは、日本の建築文化に致命的欠陥があることに気づいていないようだ。築100年を数える民間木造住宅は日本中探しても見つけるのが難しいが、これは空襲のせいではない。空襲に遭わなかった地域でもほとんど残っていないからである。日本の民間木造家屋の平均耐用年数は30年程度しかないのをご存知だろうか。(旧建設省の建設白書より引用)先進国の中では極端に短いのが特徴である。短い周期で「住宅を取り壊しては建て直し」を延々と繰り返してきたのが、これまで日本人がやってきたことである。 かつて江戸の街は木造住宅が密集している巨大人口の都市だったが、大火だけで100回以上起こっていて、単純計算すると2.6年に一度の割合で焼けている。そんなにしょっちゅう焼けるとなると、建てるほうでも取り壊すことを考えて建てたそうだ。「じっくり時間をかけて長持ちする頑丈な住宅を造ろう」という考え方は生まれなかった。そんなことを考えても無駄だろう。どうせ焼けるわけだから。江戸で発達したのは、「狭い空間スペースをうまく有効利用するために、大工の手仕事の巧みさを生かす」という方向の伝統だった。「木で頑丈な長持ちする住宅を造る」という方向ではない。伝統が進む方向が違う、とでも言ったらいいのだろうか。 「日本にも岐阜県白川郷の合掌造りのように、木造でも100年以上長持ちする住宅がある」と反論されそうだ。たしかに現存する古い民家は素晴らしい。ではその素晴らしい民家が、あなたの住まいの周辺にどれだけ残っているのか?ひとつも見当たらないのではないか?ああいうものは日本建築の例外で、主流はあくまで「取り壊すことを前提に建てる」という考え方だった。 その証拠に「土地値」という言葉がある。「本当に価値のある不動産は土地だけで、上物(建物)は消耗品にすぎない」という考え方だが、これが江戸時代から続く日本の建設業界の伝統である。建物があてにならないから、土地にばかり頼るような価値観が生まれ、これがバブル崩壊まで続いた「土地神話」のようないびつな形になって発達したのである。 某住宅メーカーの社長が新聞で言っていた。「息子が英国にいるので会いに行ったら、築100年の住宅がたくさんあって驚いた。帰国してから自社の設計士たちに、せめて耐用年数が今の倍の60年あるものを造れとハッパをかけているのだ。」 しかし日本の設計士の平均レベルは高い。問題は施行であり、地域社会で活動している工務店なのだ。彼らはなかなか本音を言わないが、酒が入るとポロっと洩らしたりする。「まあ適度に建て替えてもらわないと、俺たちの仕事ができないからね。」 重い住宅ローンを背負っている人は大勢いるが、ローンを払い終わる頃には住宅の耐用年数は尽き、経済価値はゼロになっていて売れないのが現状である。(いわゆる土地値)これが日本社会でいつまでたっても経済的余裕が生まれてこない元凶である。さらに海外に住んだ経験のある方なら、日本の住環境が貧しいことをよくご存知だろう。取り壊しを前提に住宅を建てているようでは、美しい住環境・景観も発達しにくいのが原因である。だったら照明文化も発達しづらいだろう。
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