進化論の最近の動向の概論が読みたくて買ったのですが違ってました。著者の論点は主流のダーウィニズムに様々な疑問を呈し、最終章の自説ウィルスによる遺伝子変異の異種生物間の移動による進化(多数の個体が同じ病気=変異を発生する)につなげています。ウィルスに関しては判断がつきませんが、これも突然変異の一要因と考えれば従来説を根本的に変える事にならないだろうとの印象です。またラマルキズムを捨て去れないとしたり、今西説を持ち出したり異論を並べていますがどうみても反論になってません。最大の問題は進化の主体が種であるという考えになぜ固執するのか不明な点です。進化の主体は個体ひいては遺伝子であるという通説はご存知のはずですが。最後の不満は参考文献が統一が取れていないこと。断続説で少し取り上げたグールドはあるのに、Selfish Gene,Extnded Phenotypeの内容を長々と引用しながらドーキンスの本が全然無いのは何故?(竹内久美子と一緒にするのは問題外、遺伝子が人間をあやつるなんてただの比喩だとドーキンス自身何回もいってるのにね)それからチョムスキーが出てくるのも唐突。次に読む本としてピンカーとかデネットとか紹介してもらいたいもんです。