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新・装幀談義 [単行本]

菊地 信義
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

本を手にした人を読者へといざなう重層的表現の魅力。

出版社からのコメント

 読者が一冊の書物を手に取った瞬間から、ひとつのドラマが始まる。カバーを眺め、表紙から見返し、扉、目次、本文へと移行していく手と視線の動きは、テキストを読む前の儀式のようでもある。
 本という立体的な紙のメディアでこそ可能な表現、それが装幀だ。すぐれた装幀の仕かけが読者をテキストへと導き、謎を投げかけ、解き放つ。
 文字、紙、色、図像、時間、空間、そしてそれぞれの要素を構成する作業......。装幀表現は多岐にわたる。それらが重なり合って生まれる「重層的レイアウト」こそが「菊地本」の真髄といえよう。
 本書は、これまで数多くの文芸作品を手がけてきた装幀家が、書物へと向き合う気持ちをつづった、ビブリオフィリア必読の書である。名著『装幀談義』(筑摩書房)から二十年、テキストを情報化するだけではなく、テキストからの要請として本の形それ自体を問うという装幀への熱い思いと創造の源が、随所に見てとれる。

登録情報

  • 単行本: 210ページ
  • 出版社: 白水社 (2008/03)
  • ISBN-10: 4560031606
  • ISBN-13: 978-4560031605
  • 発売日: 2008/03
  • 商品の寸法: 19 x 12.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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By 倒錯委員長 トップ500レビュアー
形式:単行本
これまでに、1万数千冊(!!)の装幀を手がけたとされる装幀家、菊池信義が装幀について語り倒した本。「装幀についての本」である。

その世界にどっぷり浸かり、かつ自分でも開拓してきた著者の言葉だけあって、装幀についての独自の哲学が散りばめられている。
彼によると装幀とは、「作品の最初の評」だという。考えてみれば、装幀家というのは作者と出版社の者以外で言えば、最初に作品に目を通す者である。その装幀家が作品からうけとった印象、それを「本」という物質にして、世に送り出す。
その現れだろうか。この本では、「作品」と「本」という言葉が、明確に区別されて使われている。そこには作者ではなく、あくまで物質としての「本」に深く携わっている人間、装幀家としてのプライドが見え隠れする。

他にも、「囲い込み」と「解き放ち」など、著者独特の感覚的な言い回しによって、装幀の極意が語られる。

具体的な話になると、専門用語が多くて理解することが難しくなってくるが、おおよその部分において、商業ベースに扱われるデザインや本の装幀、つまり「芸術ではあるけど、売れなければ評価されない宿命のもの」を作る人にとって欠かせない、心構えが横たわっているのではないだろうか。
装幀家志望の人、あるいは今まで装幀にさして興味を持たなかった者必携の本。
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