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日本は国民全員が臨床心理士の島になりかねない状態,
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レビュー対象商品: 新・臨床心理士になるために[平成23年版] (単行本(ソフトカバー))
臨床心理士は国家資格ではない。臨床心理士は、文部科学省認可の財団法人、日本臨床心理士資格認定協会が認定する民間資格である。 会長は元首相の森喜朗氏である。 この民間資格は文化庁長官だったユング学者、 故・河合隼雄氏の尽力で纏め上げられたと言ってもいいだろう。 現在、心理学をかじって、臨床心理士になりたい人の数は大変多く、 それを養成する大学も山のようにある。 しかし求人は少ない。 臨床心理士が臨床心理士をカウンセリングするなどという笑えない状態が起こるかもしれない。 昔、『ひょっこりひょうたん島』に、全員郵便局員の島というのが出てきたが、 日本は全員臨床心理士の島になりかねない状態である。 ちょっとデータが古いが2007年度での「年収」は、 「300万円台(19.8%)」「200万円台(17.0%)」「400万円台(14.1%)」 の3段階の合計が全体の約半数を占めた。 また、いわゆるワーキングプアと捉えられる200万円に満たない範囲の回答も12.5%に上った。 大学院課程修了レベルの学歴を課す資格にも関わらず、収入は低水準にあるといえる。 現在、臨床心理士会のトップの一部の人たちが、 「臨床心理士も医師と同格の資格にしろ。医師の指示の下で働く国家資格などいらない」 つまりは、いまの臨床心理士は医師の指示のもとでないと臨床の現場では動けないのである。 そもそも、大学院に行かねばならないというシステムは「医師に対抗するため」生まれたもので、 これはおかしい。 臨床心理士は「医師の指示のもとで働く資格」でいいのではないか。 で、最も大事なのは「その人が臨床心理士にふさわしいかどうか人品を判断すること」だが、一体どう判断するのか? これこそ難しい。 この問題集をスラスラ解ける人イコール向いている人だとはとても思えないからである。 であるからして、この本の「はじめに」に、 日本臨床心理士資格認定協会の副会長大塚義孝氏が書いた文章を読んでみるのである。 (若干補足、省略してあります) 「臨床心理士は、ヒトに関わり人に影響を与える専門家です。しかし(隣接する職業である) 医師や教師と異なるのは、 それぞれの共通項的目標とも言えるものを必ずしも持っているとは限らないことです。 あくまでもクライエント(相談に来る人、医師なら患者のこと)自身の固有な、 いわばクライエントの数だけある様々な個別的価値観を、 どう個人が受け入れ、生きて行くのか。 また”生きる”ということと”苦しみ”や”悩み”とを、どう、その人の人生に組み入れていくのか、 それとも拒否されるのか、これらに関わる専門的行為と言えましょう。 一種の実存的なかかわりであり、基本的に数量的、観察的、 二元論的、法則定立的な、 つまりエビデンス(証拠)的アプローチのみで完結しない世界の開かれた眼(まなこ)を 持った専門的行為と言えましょう。 ナラティブ・アプローチ(ナラティブは物語のこと。クライエントの経験・自分史を利用して 援助・支援してゆく手法)への改めての開眼と言えましょう」 何が言いたいのかちっともわからないのである。 わからないからおそらく僕は臨床心理士にはなれないだろう。 「人は千差万別、全部違うのでそれぞれちがう方法で対処せねばならない」ということを 言おうとしているならこんな長く書くことはないのに。 大塚義孝氏は日本における運命心理学(新手の心理テストをやるらしい)の権威であるそうだが、 運命心理学って、なんだ? それは臨床心理士のテストにでるのか。
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