以前読んだ「民族の世界地図」の出版が6年前、その後に9.11、更に複雑になった世界の民族問題、そしてここに出てきた「新・民族の世界地図」には満足している。まず世界中を網羅しており、その内容の密度、情報の豊富さ、新書であっても読み応えは最上級と思う。21世紀研究会編としては、地名、人名、常識、色彩、食のそれぞれ世界地図が出版されているが、いずれも十分な量と内容と思う。しかし私は本書「新・民族」が最も気に入っている。民族問題は宗教問題と同じく地域政治、国際政治的に常に世界の不安定要素として存在する以上、知識の整理や、ビジネス上、教養的にも本書のような手引書は有難い。日本人は世界の民族問題をもっと理解すべきであり、特に海外渡航にはガイドブックのみ持って行くのではく、本書のような書も必携ではないかと思う。また何年か後に「新々・民族」を出して欲しい。