1つの章の中では、さらにいくつかの地区に細かく触れている。日本橋の気質、中野の気質、ニコタマの気質、といったその地区特有の空気や人々の気質を、多少の誇張を加えつつ、おもしろおかしくカテゴライズしていく。社会科の教科書をまねた、ですます調の文体もおかしい。
高度成長期の丸の内のサラリーマンたちが昼休みに屋上で興じたバレーボールのブームが去った理由、あるいは、六本木の夜遊びの変遷、などといった歴史的視点に立っての興味深い記述も多い。
本書は、ある程度東京に詳しい人の方が、きっと楽しんで読めるだろう。自分の住む地区、自分の職場がある地区の記述を読んで、苦笑しながらうなずいたり、思わず反論したくなったり。反対に他の地区の記述を読んで膝をたたいたり、あるいは、かつての東京の風俗の記述を読んで懐かしさをおぼえたり。旧作の『東京23区物語』と読み比べるのもおもしろいかもしれない。(岡田工猿)
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
相変わらず,冴えた洞察力!!,
By book_warmer (東京都23区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 新・東京23区物語 (新潮文庫) (文庫)
旧版は,3年前に東京転勤になった際,東京概論として非常に役に立った。一万分の一マップ片手に読破したものだ。常に変化しているトーキョー,そろそろ新しい版が欲しい,と思って旧版レヴューに書いた直後にこれを見つけた。なんというタイミング。早速注文し,読み終えた。 3年間過ごしてフムフムとうなずけるようになった点あり,さすが!と思わせる新情報あり,また,相変わらずやや斜に構えた分析が鋭い。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
万人受けする東京23区イメージ的解釈の手引き,
By N/N (東京) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 新・東京23区物語 (新潮文庫) (文庫)
雑誌やテレビで活躍中の著者らしく、複雑で混沌としたわかりにくい東京を、何よりも多くの人に紹介することを目的とした本と思われる。 著者は少なくとも東京に関しては非常に博識だと思われるのに、深入りせず、自説を主張せず、少々皮肉を込めた解説調で通しているあたりは万人受けを目的としたテレビ業界人の体質であろうか。 おかげで奇をてらわない標準的な東京各所のイメージを理解することができ、街を歩くと「なるほど」と納得してしまうのである。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
リアルな東京ガイド,
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レビュー対象商品: 新・東京23区物語 (新潮文庫) (文庫)
2001年の著書ですが、今読んでも十分笑えます。第3弾として2008年版か2009年版?をぜひ期待してます。
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