1つの章の中では、さらにいくつかの地区に細かく触れている。日本橋の気質、中野の気質、ニコタマの気質、といったその地区特有の空気や人々の気質を、多少の誇張を加えつつ、おもしろおかしくカテゴライズしていく。社会科の教科書をまねた、ですます調の文体もおかしい。
高度成長期の丸の内のサラリーマンたちが昼休みに屋上で興じたバレーボールのブームが去った理由、あるいは、六本木の夜遊びの変遷、などといった歴史的視点に立っての興味深い記述も多い。
本書は、ある程度東京に詳しい人の方が、きっと楽しんで読めるだろう。自分の住む地区、自分の職場がある地区の記述を読んで、苦笑しながらうなずいたり、思わず反論したくなったり。反対に他の地区の記述を読んで膝をたたいたり、あるいは、かつての東京の風俗の記述を読んで懐かしさをおぼえたり。旧作の『東京23区物語』と読み比べるのもおもしろいかもしれない。(岡田工猿)
登録情報
|
3年間過ごしてフムフムとうなずけるようになった点あり,さすが!と思わせる新情報あり,また,相変わらずやや斜に構えた分析が鋭い。
新々,全新,改定,完全改定etc.・・・ぜひ定期的に更新していって欲しいものだ。
著者は少なくとも東京に関しては非常に博識だと思われるのに、深入りせず、自説を主張せず、少々皮肉を込めた解説調で通しているあたりは万人受けを目的としたテレビ業界人の体質であろうか。
おかげで奇をてらわない標準的な東京各所のイメージを理解することができ、街を歩くと「なるほど」と納得してしまうのである。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|