イギリス陸軍少将J・F・C・フラーが「銃が歩兵を生み、歩兵が民主主義を生んだ」と説いた。
人類の歴史の中で多くの国々で主力となっていたのは騎馬だった。しかし馬は飼育が難しく飼育するためにあ財産が必要であり、騎馬を操るのは訓練が必要だ。
そのため有る程度の富裕層でなければ馬を持つ事ができなかった。
しかし銃が発明され、騎兵が無力化され。誰でも使える兵器である銃をもった歩兵が主力となった。
歩兵は徴兵される市民によって構成されることになり、そのことが一般の市民の発言力の強化につながり、民主主義が生み出されたとの考えだ。
事実、近代徴兵制の成立は、フランス革命によってもたらされた。
革命によって、貴族制度が廃止され、それまで国を守ってきた騎士たちは軍隊から外された。しかし革命が波及する事を恐れた周辺諸国は、次々とフランスに侵攻を始める。
そんな中でフランスは、市民による軍隊を作る事が迫られ、それが近代徴兵制の成立に繋がったのだ。
民主主義と徴兵制は、相反するものではなく、実はこのように一体のものであった。
このような歴史を知らなければ、軍隊や戦争というものがわからないでしょう。
新戦争学には、第二次世界大戦から冷戦時代に至るまでの戦争の歴史が描かれ。
何故、そのようなことが迫られる事になったか、そうした歴史と政治の背景が書かれています。
この一冊を読む事が大切な理由は、こうした事を知る事で、いま我々がどういう状況にあるか理解する事ができるだけではなく
戦争の知識が実は我々とは離れたものではなく常に身近に必要な知識であるか理解できるからでしょう
そのことは外交や政治だけではなく、歴史にも人生を理解する事にも繋がると思います