野村沙知代氏はいつからこの道の専門家になったのだろうか。
他にも分かりやすい入門書・専門書はいくらでもあるので、作法・マナーを学びたいのならばあえて本書を選択する必要はないだろう。
一方で、本書には野村家のしきたりや、野村氏の考え方・生き方などが書かれているので、ある意味「エッセイ」として読むには面白い内容になっているし、サッチーファンには最適の本だろう。むしろ、堅苦しいタイトルではなく、もっとサッチーらしいタイトルにすればよかったと思うのだが。
ただ、一箇所だけ内容について指摘するならば、「不登校児」に対する対処の仕方を論じた箇所は個人的には全く賛同出来ないものであった。詳しい内容は割愛させていただくが、あくまで「野村氏だから出来たこと」や「野村氏にしか出来ないこと」もあり、一般の同様の問題で悩む人が、この本に書かれていることをそのまま当てはめて考えるにはやや無理があるだろうし、逆効果をもたらす危険性もはらむだろう。
本書に限ったことではないが、あくまで「野村氏の考え方」として捉え、「参考程度」に留めておきたい。