本書は、『邪馬台国はどこですか?』の姉妹編。前作は、日本に密接に関係する歴史ミステリという感じだったが、今回は題名にもあるように「世界の七不思議」である。現代の世界の七不思議と言えば、○ナスカの地上絵○ギザのピラミッド(今は王家の谷?)○ソールズベリのストーンヘンジ○中国の万里の長城○イースター島のモアイ○コンスタンチノープルの聖ソフィア寺院○カンボジアのアンコールワット。だそうだ。どれも聞いたことがあるが、しっかりと本などで確認しているのはエジプトのピラミッド(王家の谷??)くらいのもの。あとはそこにそんなものがあると知ってはいても、とくに詳しくはしらない。
前作で、あれほど「え!!」という驚きを引き出し、納得させたのは、やはり日本人である私たちの日常に常識としてがっちり組み込まれていたものを、否定するような説がたくさん出てきたからだろう。その点世界の七不思議となると、興味はあってもなじみが薄いのは仕方がないこと。それでも、宮田さんの新説にはわくわくさせられる。登場人物は前回と一人入れ替わって、古代史の世界的権威、ペンシルベニア大学のハートマン教授。同じく歴史学者の早乙女静香、雑誌ライターの宮田の3人。3人が集まって歴史バトルを繰り広げるのは、松永がバーテンを勤める<スリーバレー>。どうやら大学教授がオーナーらしいが、誰だかは明かされなかった。松永が作る料理もお酒も美味しそうで、また文章のリズムにうまく組み込まれて心地よい。