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5つ星のうち 5.0
アメリカの餌食となるシマウマ日本,
レビュー対象商品: 新・マネー敗戦―ドル暴落後の日本 (文春新書) (新書)
ドル高の時に外国からドル建ての借金をして、ドルを刷りまくってドル安にし、ドル建てで返すというバカみたいに単純な手法でアメリカが巨大な利益を得てきたことを明快に指摘する本です。言うまでもなく餌食となっているのは大量の米国債を買わされて、しかも売るに売れない我が国日本です。今も尚アメリカがお構いなく大量のドルを刷りまくっている(と思われる)現状では、現行のペーパーマネーそのものがリスク資産と化していく非常に危険な時代に突入しつつあるように思われます。「ババ」を掴まないために、どの時点で、どのような形で、ゲームから降りるか、各人が今から考えておいたほうがいいような気がします。
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いつもシマウマの日本がわかる,
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レビュー対象商品: 新・マネー敗戦―ドル暴落後の日本 (文春新書) (新書)
故・吉川元忠先生の「マネー敗戦」も優れた状況分析でしたが、その後の10年間を加味し、経済学の教科書にとらわれない分析は秀逸です。最初の現状分析は数字が多く難解でしたが、ドルと金の話を江戸時代の日本になぞらえるなど分かりやすい喩えや解説で、世界経済、特にトルを中心とした潮流がよく分かります。「どこがマネー敗戦なんだ」と途中までは思っていましたが、ライオンとシマウマの例えが徐々に効いてきました。 最終章の予測はとても不気味ですが、これまでのパターンからは十分ありそうな話です。 「おわりに」に示された、シマウマにやさしいライオンがいてもいいのではないかという金融の世界に対する非現実的な要望にはとても共感しました。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
国家(もしくはライオン)の意思が経済を動かす,
By レイ "レイ" (大阪) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 新・マネー敗戦―ドル暴落後の日本 (文春新書) (新書)
無茶苦茶面白かった。860円でこれは文句なく5つ☆。アメリカ・ドル為替からみた(ドラエモンの)ジャイアンぶりが描かれている。 ただ為替を論じる場合、インフレが問題となる(購買力平価)が、これについて触れられておらず、その点では不足。 短期中期的には為替は円高に向かうとするのは購買力平価から説く竹中正治氏と同じ。 金はピークに近いとするのは、「下がる理由がない」とする中原圭介氏と異なる。 しかしすでに過去の様々なバブルと同じ軌跡をたどっているし、ドルが大幅に切り下がるアメロ構想が実現すれば金の価値も切り下がる。 またアメロ構想でなくても、通貨制度自体がいきなり変容したら(過去に何度も起こっている)、やはり金の価値も切り下がると思われる。 すでに金は金融相場であり、通貨制度がいきなりの変異を起こす時期にきていると思われる点で私もピークに近いと思う。 心の動きを「知・情・意」に分けるとしたら、経済学は「知」に重点を置いてきて失敗し、最近ようやく「情」に関心がでてきた(行動経済学)。しかし、そこから進んで意思の存在の重要さを明かしている。 これは素人が部分理解してしまうといわゆる陰謀論になりがちなものであるが、米銀の為替の現場にいた著者だからこそ、陰謀論に陥ることなく国家やライオンの意思の存在を透かして見せている。 こうした点を直接的に証明するのは困難であるが、逆にいえば利用しようとするものにとっては利便である。 特に国家やライオンの自己の欲望(社会正義は不問)が最大の動機であるため、最も世界経済状況の因果律の因となるものである。 原子力行政が一部の利権村によって推進されてきたことが明るみになった2011年では、なおさらその感を強くする。 いろいろな理由をつけてシマウマを欺惘し、わからないように自分の利権を図る・・・ 素人が書けば陰謀論、学者が書けば非科学的として表に出ることがない論である。しかし、意思こそが世の中を動かす最大の力である。 良くも悪くも。 あとがきで著者が触れていた発達障害で動物虐待が何故問題となるか・・・自分より弱いものを愛せないのは人間を愛せないこと・・・の話しでは、勝組負組が固定化する歪んだ強者のための資本主義に疑問を呈している。現在の我々は発達障害児なのかもしれない。 これは経済成長を否定するのではなく、それとは異なる次元の問題であり、強く著者に同感する。 大学の学者には書けない著書である。 中国でも訳書がでたそうだが、それだけの値打ちの本である(できれば中国共産党には読ませたくないと思わるだけの本です)。
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