安宿として旅人に親しまれている全国の宿から、250軒をピックアップしたガイド本。
安宿とはいえ、素泊まりで3,000円代〜、2食付きで6000円前後が大半の宿である。
吾輩はこの手の宿に対しては、概して食事の質には期待していない。
また、料金も駅前のビジネスホテルより若干安い程度なので、経済的な期待もしていない。
では、安宿の何が吾輩を惹きつけるのか?
それは、コミニュケーションである。
客同士、あるいはオーナーとの、旅先ならではの解放感と好奇心から発生する自然な会合である。
オキナワ風にいえばゆんたくとなる。
先日の黒島紀行でも、同宿となった女性で、37歳の彼女とは2晩話し込んだ。
彼が大手航空会社に勤めているが、その会社の成り行きをとても心配しておられた。
JALが経営破たんの発表をする直前のことである。
旅とは出会いである。
地元の人たちとの暖かい触れ合いや、偶然同宿することとなった旅人同士の語り合いが、旅の良い想い出となって終生自分の記憶となるはずである。
だから、会話がスムーズに成立しがたい海外旅行よりも、コミニュケーションを重んじて、国内旅こだわるのかもしれない。
でも、最近はまた海外からの誘惑を心のどこかでキャッチしている自分でもある。