民訴は手続法ですので、条文の趣旨なども確認できるツールがあると非常にありがたいものです。
本書はコンメンタールとしては'1比較的薄く、'2記述には信頼がおけ、'3手軽に検索のしやすい
ものになっていると思います。
'1 薄さ
本書は、このたび改訂された条解民訴ほどの厚さはありません。
しかし、条解民訴までの厚さを司法試験でこなすのは困難です。
手もとの辞書としても、本書程度に留めておくのが無難かと思われます。
'2 記述の信頼性
編者は笠井教授、越山教授が編者で関西系の教授を中心に執筆されています。
内容も最新かつ平易で読みやすく、記述の信頼性での問題もないと思われます。
'3 手軽な検索性
本書が出版される前は、基本法コンメンタールがよく使われていたのでは
ないかと思われます。しかし、その本は縦書き、事項索引がない、判例索引がない
ことで、該当条文がたどれない場合は問題にしたい事項が探せないとの
不便さを抱えていました。
本書は横書きで最近のスタイルであると共に、事項索引・判例索引とも
充実していますので、辞書としての使用感も非常によいものだと思われます。
なお、判例索引によると、判例は平成22・7・16まで捕捉されています。
ひとつだけ難点は非常に厚い割にソフトカバーなところでしょうか。
私は決してハードカバー好きではありませんが、この厚さまでなってしまうと、
それこそ条解シリーズのような、カバーの方が耐久性には良かったのでは
ないかと思います。星は4としましたが、内容は素晴らしいので、本当は4.5にしたいところです。