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新ナポレオン奇譚 (ちくま文庫)
 
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新ナポレオン奇譚 (ちくま文庫) [文庫]

G・K・チェスタトン , 高橋 康也 , 成田 久美子
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 840 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

1904年に発表されたチェスタトンのデビュー長編小説、初の文庫化。1984年、ロンドン。人々は民主主義を捨て、籤引きで専制君主を選ぶようになっていた―選ばれた国王は「古き中世都市の誇りを復活」させるべく、市ごとに城壁を築き、衛兵を配備。国王の思いつきに人々は嫌々ながら従う。だが、誇りを胸に故郷の土地買収に武力で抵抗する男が現れ、ロンドンは戦場と化す…幻想的なユーモアの中に人間の本質をえぐり出す傑作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

チェスタトン,G.K.
1874‐1936年。ロンドン生まれ。イギリスの作家、詩人、批評家。美術学校を中退後文筆生活に入り、政治評論や文芸批評、評伝、小説など幅広い分野で活動した

高橋 康也
1932‐2002年。東京生まれ。英文学者

成田 久美子
1946年、埼玉生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 327ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2010/7/7)
  • ISBN-10: 4480427201
  • ISBN-13: 978-4480427205
  • 発売日: 2010/7/7
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
チェスタトンを社会哲学・思想家と位置づけていない
人には氏が好んで使う警句や逆説的な言い回しの
観念的な難解さは免れない小説だと思う。

ただ、1点だけ付け足すと、この本についてはチェスタトン自身
まだ思想が固まっていたとは言い難い時だったらしいということ。

私はチェスタトン思想の完熟しきった「正統とは何か」
の良き理解者とは言えないが、良き読者であると思うが、
もしもチェスタトンを保守主義者と呼ぶことができるとしたら、
この小説は「レトロ趣味」、
(幾分否定的な意味合いを込めざるをえないものとして)
そういう読後感として残ってしまったという印象がある。
それはやはり私の尺度によって思想哲学の観点から照らし出し
たものであるから、小説の名誉は傷つける意図はまったくない。

つまり純粋に思想として、純粋に小説として読むのは間違っている
ということかもしれない。若い小説というべきか。
その意味は若さには、危険なくらいに魅力がありはするが未熟さを
免れない。

ユーモアキングのクゥインが、諧謔の人チェスタトンに、
狂信情熱家のウェインが、超人ニーチェに見えたのだが、
小説中で語られるように、両者は互いに対立するものだが、
両者は実は「近代的なるものに懐疑を向けた」という点では、
互いに背を付け合っているという構図に見え面白かったというのは、
余計な感想レビューだろうか。

話がまとまらないが、ともかくチェスタトンを単なる推理小説家として
読むことだけは許してはならない。彼の評価を貶めるのはやめるべきだ。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
人間とはこのように困ったものである、という話。ではどのように?というのをイギリス風ユーモアで笑った後にぞくりと体験するために、この本はある。

人間は愚かである、が、その愚かさこそが人間を有意義にしている。ひっくり返して言うなら、人間が賢くなったそのときに、人間の美徳やら情熱やらもすっかりなくなりなんとも無意味な滓しか残らない...ようだ。でもそうはならない。人間は愚かであり続けるので。

クウィンの政治システムを現行の(そして、かつて現行であった)あらゆる政治システムに置き換え、ウェインのロマンを愛国心やら民族主義やらのすべての信条、情熱に照らし合わせて読んでみてください。
世界を一歩ひいた地点から眺めることができるようになります。
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫|Amazonが確認した購入
序盤は初期の漱石を彷彿とさせます。
オーベロン・クウィンは『我が輩は猫である』の迷亭と思えば楽しめます。
アダム・ウェインが登場すると俄然富野由悠季の小説っぽくなってきます。
結末は逆襲のシャアです。サブカル好きにもっと持て囃されていい一冊です。
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