新ナニワ金融道11巻は、帝国金融から独立して3年目の灰原の結婚披露宴のシーンから始まります。そして、その披露宴に出席したかっての上司、帝国金融の社長金畑金三(凄い名前!)、そして部下、高山に焦点が移ります。2人は、酔い覚ましに大阪城で車から降りて、懐かしさの為金畑が過去を回想し出します・・・・・金畑の父親は、復員後畜産業で財をなしますが、それも一時的で、女と博打に明け暮れ、総ての財産を差し押さえられ、生活は一転します。金三は、父の借金のかたに牛乳屋で働くことになりますが、母親の病気の事も有り、ひょんなことから木村正男に見込まれ、アパッチ族の一員になります。
アパッチ族とは、環状線京橋駅(私のオフイスの近くですが)には、戦前砲兵工廠と言って武器を造る大工場があり、その為京橋は大空襲を受け、何万人も死亡した事は良くご存じだと思います。戦後そこに埋まっている屑鉄をを盗む、主として在日の一団がいて、その人たちの事をそう呼ぶんですが・・・私が高校生位までは(昭和40年代)、東洋工業(マツダ)の中古車置き場でまだ殺伐としていました。そして、その後再開発されOBPが出来ましたが、口の悪い人は、松下のツインタワーを巨大な墓石と言っています。また、先日亡くなった小松左京は、日本アパッチ族としてSF的観点から、これを著わし、開高健は、日本三文オペラで写述風にこれを描いています(どちらも必読です!)。
そして、金三は、警察の目を引き付け、屑鉄の盗難を成功させたりして、次第に仲間から信頼されるようになります。そして、かっては、アパッチの一員でしたが、今は、実業家として成功している横山の登場です。アパッチ族から抜け出したくて、仲間を売った永中、そして、永中のアイデアを頂いた横山は、警察と結託し、アパッチ族を不法占拠ちから追い出すのに成功します。そして、その過程で、身を挺して横山を救った金三、そして正男は、横山から砲兵工廠再開発の土建会社を任されます。
どこまでが、ノン・フィクション、そして、そうでないのか判然としませんが、概ねこのような事が有った事はほぼ事実です。今後の展開が楽しみです。