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ジャン=リュック・ゴダールが、彼にとって近くて遠い国ドイツをベルリンの壁崩壊後のドイツをスケッチした意欲的な作品。ゴダール唯一のSF映画『アルファビル』の主人公レミー・コーション(エディ・コンスタンティーヌ)が西側のスパイとして東ベルリンに潜んでいたという設定になっている。彼が西側への帰還を目指して、に出るというその内容には、62分の短い映画だが、そこにはさまざまなビジョンが見て取れる。
レミー・コーションが西側への帰還を目指して旧東独を旅するフィクションの部分と、『ドイツ零年』ほか西欧の歴史をはらんだ映画やニュース映像をはさみながら、事実と虚構の狭間で揺れるゴダールの心情が浮かび上がる。本作はTV番組の「孤独:ある状態とその変容」シリーズ用に製作されたが、劇場公開を望んだゴダールがベネチア映画祭の出品規定に合わせて4分を加えて出品。同映画祭ではイタリア上院議員賞を受賞している。「国家は理想は一つになること 個人の夢は二人でいること」という言葉に、未消化な痛みとゴダールの祈りが感じられる。(茂木直美)
レミー・コーションが西側への帰還を目指して旧東独を旅するフィクションの部分と、『ドイツ零年』ほか西欧の歴史をはらんだ映画やニュース映像をはさみながら、事実と虚構の狭間で揺れるゴダールの心情が浮かび上がる。本作はTV番組の「孤独:ある状態とその変容」シリーズ用に製作されたが、劇場公開を望んだゴダールがベネチア映画祭の出品規定に合わせて4分を加えて出品。同映画祭ではイタリア上院議員賞を受賞している。「国家は理想は一つになること 個人の夢は二人でいること」という言葉に、未消化な痛みとゴダールの祈りが感じられる。(茂木直美)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
B級ノワールの設定を借りて、ドイツ象徴のオマージュと追想を全編に漂わせた哲学映像ポエジーの一編。旧東ベルリンに潜入していたスパイとそれを発見した伯爵が、西へと向かう足取りをドイツの重い歴史とクロスオーバーさせながらゆっくりと描く。
内容(「Oricon」データベースより)
ジャン=リュック・ゴダールが描く旧東ドイツを巡る孤独な歴史の旅。哲学、文学、音楽、映画、歴史の記憶、そして深い悲しみが全編に溢れる作品。