私は、IELTSを受験するにあたって3〜4冊の対策本(和書・洋書)を試しましたが、この本が一番役立ったように感じました。
特に、一つの決まった正解がない、Writingセクションと、Speakingセクションへの対策に大変重宝しました。私は、本書に載っている回答例を丸暗記する(もしくは日本語訳から自力で英作文できる)くらいまで書いたり声に出して読んだりしました。(その後で、同じ練習問題の回答を自分で考え、勉強しました。)
本書の利点は、豊富な例題と解説、回答例が含まれている点だと思います。
IELTS対策用書籍には大きく分けて2つの種類があり、一つは本番同様のテストをたくさん解くことに重きをおくもの、そしてもう一つは例題や回答例などを用いていわゆる「解き方」に着目したもの、と分類できるかと思います。
この分け方でいくと、本書は後者です。
以下に、Listening、Reading、Writing、Speakingの各項目についての本書への評価を簡単に示したいと思います。
・Listening:本番では、数字や人の名前、時間などを聞き取る問題が出ますが、私はそれが苦手で、本書の練習問題(短い会話文が流れて、答えを書き取る練習)がかなり役立ちました。ただ、長い会話や講義を聴く練習は本書だけでは足りず、量をこなすためにBBCやら他の対策本やらを使って「初めて聞く内容、かつ、まとまった量の英文」を聴くことが必要だと思いました。
・Reading:Readingに関しては、出題パターンを一通り挙げて、簡単に解説する程度、という印象を受けましたので、他の対策本を用いた方がより詳しく勉強できる気がします。
・Writing:回答例が豊富。Task1、Task2ともに出題傾向を網羅しており、それぞれについて練習問題(とその回答例)が載っているため、大変参考になりました。とりあえずここに載っている回答例をひたすら覚えて、あとは出題される問題ごとに変化する単語(例:proportion of ○○、の○○に入る部分)や数字(○○%、とか○○人、とか)を変化させるだけでOKというように、自分の頭の中に一通りのテンプレートを詰め込むのに使いました。
・Speaking:練習問題や例題などが豊富に載っているので、本書に載っているものに対する答えは全て考えておきました。これは個人的な意見ですが、Speakingで最も難しいのは、アイディアをその場ですぐに練らなくてはいけない点だと思います。日本語で聞かれても、すぐにはいい例が出てこないような問題も多数ありましたので、出題傾向として紹介されている分野(テクノロジー、環境、教育、コミュニケーション、文化など)についての単語力を強化するという点でも、本書にある例題をすべて自力で解き、アイディアを頭の中にストックしておくことが大切だと感じました。そうすることで、本番過度に緊張することがなくなったように思います。
尚、本書にはIELTS本番同様の模試は一回分しか収録されていませんが、そちらに関しては他の対策本(Cambridge IELTS 8 Self-study Packなど)で対応できますので、合わせて使用すればいいかと思います。