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新エネルギーが世界を変える―原子力産業の終焉
 
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新エネルギーが世界を変える―原子力産業の終焉 [単行本(ソフトカバー)]

広瀬 隆
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

原発がなくなる。エネルギー大転換の時代へ。エネファーム(燃料電池)、コンバインドサイクル、マイクロガスタービン、自然エネルギーの登場で電力の未来は輝いている。世界の産業界の胎動と国家戦略から新たなエネルギー論を展開。 日本の世論は、大きく原子力反対に傾きながら、今もって、電力不足を危惧する人たちが三~四割もいて、その人たちが原発廃絶に二の足を踏む状況にある。そこには、「原発がないと停電するのではないか」という、特に産業界・工業界からの大きな不安の雲が漂っている。したがって、本書で実証する、「原発が一切なくとも、電力の需要は完全に満たされる」という事実と、ここ何年も進歩してきた発電技術を誰にも見てもらい、今まで抱いていた不安を払拭し、納得してもらわなければならない。(はじめにより)

内容(「BOOK」データベースより)

原発がなくても、電力はまかなえる。エネファーム(燃料電池)、コンバインドサイクル、マイクロガスタービン、自然エネルギーの登場で、電力の未来は輝いている。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 392ページ
  • 出版社: NHK出版 (2011/8/11)
  • ISBN-10: 4140814977
  • ISBN-13: 978-4140814970
  • 発売日: 2011/8/11
  • 商品の寸法: 19 x 13.3 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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54 人中、47人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
未来への光 2011/8/11
広瀬隆氏は30年前から原発問題に知り組み「危険な話」を筆頭に多くの著作がある。事故後にも現時点での分析を中心とする「福島原発メルトダウン」(朝日新書)や、原発推進派や事故後にいつわりの「安全神話」を吹聴した罪深い人間たちを指弾した「原発の闇を暴く」(集英社新書。明石昇二郎氏との共著)等で積極的に情報発信を続けている。

広瀬氏は時に勘違いされやすい。「大げさだとか」、「科学的ではないだとか」、「新しい説ではない」など、批判の言説は多様である。

私はそのような批判を目にしても、この人の情報分析力、独自の見解、そして何よりも「危険を訴える」筆力に満ちた著作に恐れ入る。

事故前に(2010年)出版された「原子炉時限爆弾」(ダイアモンド社)では浜岡原発の危険を中心に、日本が如何に地盤が脆弱(つまり地震が多発する)場所であるかを明らかにして、そのうえで「10年後今と同じ日本の姿があるかと問われれば、かなりの確率でそうではないという心配がある」と書かれていた。そしてその危惧は1年も経ずに現実になってしまった。

本書は正面きっての「原発反対」書籍というよりは、現実に稼働している発電効率のよいガスを燃料とする火力発電(熱効率は原発の2倍以上)の解説や「コジェネ」の現実的可能性と、自然エネルギーシフトへの過剰な期待への忠告も触れられている。

原発事故は残念ながら終息しないだろう。その中で電力会社の「節電」脅迫に屈する必要はないと理解できるので、反原発ではない人にも一読を勧めたい。

人間は愚かだけども、絶望することはないと希望が持てるだろう。
このレビューは参考になりましたか?
19 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 本格派 トップ100レビュアー
視点が違う。並の代替エネルギーの本とは目の付けどころの次元が違う。さすが、広瀬隆氏である。

原発事故に端を発したエネルギー問題は、現状レベルの電力需要を、自然エネルギーの活用で賄えるか、という議論ではない、と指摘する。

ポイントは以下の通り。
・いわゆる自然エネルギーは普及に時間がかかり、「従って原発の代替にはすぐにはならない」という理由で当面の間は原発を動かさざるを得ない、という理論に誘導される危険性がある。
・まずはエネルギーの「使い方」の面を見直す必要がある。
・電気を熱源として使うのは極めてエネルギー効率が悪いのでやめるべき。
・短期的には、エネルギー効率が高く、短期間で設置可能なガス・コンバインドサイクルに切り替えることで原発の代替は可能。
・ガス・コンバインドサイクルで発生した熱を給湯や冷暖房に利用するコジェネシステムと組み合わせることで、エネルギー効率が60%を越える。家庭で電気と熱を同時に生み出す「燃料電池」も製品化されている。
・二酸化炭素による地球温暖化説はすでにIPPFによる捏造であったことが露見しており、火力発電を否定する理由にはなり得ない。
・化石燃料の埋蔵量は無限と言ってよいほど充分にある。

つまり、原発を動かさなくとも早期にエネルギーの代替は可能であり、その後、徐々に自然エネルギーに切り替えて行けばよいのである。

非常に冷静に、客観的に日本のエネルギーの将来を展望する優れた本である。
ただ、後半部分は、元技術者である著者が過去に出版した本の再掲で、マイクロガスタービンと燃料電池についての技術的な話が延々と続き、前半とのバランスが悪いのが玉に傷だ。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
Amazonが確認した購入
 最初の方の原子力発電が無くても電力が足りるかどうかという議論は、
他の本等でも色んな人が論じているので目新しいところはなく、あまり興味もありません。
 自然エネルギーの章は、記述自体の量も多くなく、それほど深く論じている訳ではないという印象を受けた。
太陽光発電と風力発電について、何もない自然界に発電機を大量に持ち込むことはそれ自体が環境破壊であるというのは、
確かに一理あると思います。ただ、こういうことで大事なのは共通の平等な規制の枠組みを作るということなので、
どのような種類の発電設備であれ、環境アセスメントが明示的になされるなら、
あらゆる人々が自由に参入した方がメリットが大きいかもしれません。
後の燃料電池の記述なども参考にすると、太陽光発電パネルは家庭の屋根に付けるのがもっとも合理的なのかもしれません。
 最近固定価格買取の買取価格が高いと電気料金が高くなるという議論を新聞などでもみかけますが、
広瀬氏によると日中の電力使用量ピーク時の電力取引価格はとても高額なので、
太陽光発電の買取価格の方がずっと安価で40%ほど安いそうです。

 マイクロガスタービンと燃料電池の記述は労作です。類書を読んだことが無いのですが、
開発の現在までの流れと原理的な記述が一通り網羅されています。
マイクロガスタービンの開発にシリコンバレーのエンジニアが関わってるということは、
旧来の発電設備と対比して小規模と分散が技術的モチーフになっているのだろうと想像します。
 燃料電池については、この部分だけでも本書を買う値打ちがあると思いました。
燃料電池についてよく知らなかったのですが、意外だったのは燃料電池の開発は必ずしも
日本の独断場という訳ではなく、海外特にアメリカなどで60年代からずっと開発されてきているということです。
 著者は燃料電池が次世代エネルギーの本命という主張です。
自分は、発電設備としては十分な能力があるけれど、普及させるにはまだまだ問題がたくさんあるように感じました。
例えば燃料電池を動かすための燃料として、天然ガスを使うのか、水素を使うのか、メタノールを使うのか。
天然ガスを使うにしても、日本ではパイプラインが無いため海外の倍以上の価格で利用せざるを得ません。
 また、燃料電池を家庭で使う場合、熱と電気と両方を使うことではじめて効率が高くなりますが、
熱がたくさん余ってしまうため、その分電気の発電が少なくなり、せっかく燃料電池を導入しても
電力会社から引き続き電気を買うことになります。熱をもっと貯蔵出来る仕組みをつくるか、
熱を捨てても安価に電気が発電出来るよう開発するか、など要望はいろいろまだありそうです。
もちろん、停電時にも利用出来る仕組みも必要です。

 地球温暖化について著者は否定的ですが、自分はこの本の主張だけではまだ地球温暖化の論議の真偽はよくわかりませんでした。素人目には、温暖化の証明には膨大なシミュレーションが必要に思われるので、気象学者は肯定も否定も困難ではないかという気もします。広瀬氏も二酸化炭素が地球温暖化の原因でないとする説を主張する為には「証拠が無い」ということを強調するしかないので、原子力発電との関係でこの温暖化の問題を無理に強調する必要はないのではないかと思います。
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