ローマ帝国以降の西欧・イスラム社会の変遷、強欲な民主主義に病む米国の変遷と現状等がコンパクトに纏められており、特にそれらの知識を持ち合わせていない人にとっては、世界の潮流を簡潔に知ることができる良書だと思います。
〜抜粋〜
1)格差社会
米国では貧困以下の人口は3900万人で、年々100万単位が増加
世界では貧困以下の人口が30億人、さらに極貧が10億人
米国の貧困の4原因は、石油の高騰、低い最低労働賃金、逆進課税の税制、グローバリゼーション
※それら全てが政治の腐敗とリンクしている
2)石油と住宅のバブル
2001年1月株価下落以降の、FF(フィデラルファンド)金利引き下げに伴い、行き場を失った強欲なマネーが住宅や石油に向かってバブルとなった。
石油は供給量不足ではなく、法規制されてない店頭市場(OTC=オーバーザカウンター)で暗躍するヘッジファンド、ゴールドマンサックス、モルガンスタンレー等の強欲な先物取引により価格が高騰している。
3)イスラム社会
今のイスラムの構図は知識人(宗教家)と富裕者の勢力争いであり、富裕者を敵とみなすシーア派(フセインの反対派)を支援する米国は、自らが富裕者(金が全ての民主主義)であることからそのスキームでイラクを統治するには無理がある。
その他、米国、世界を改善する為の提案や、歴史が循環するという独自の理論等も展開されており、短時間に世界の潮流を知ることができお奨めです。