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39 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
公益資本主義に一票,
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レビュー対象商品: 新しい資本主義 (PHP新書) (新書)
会社は(短期保有)株主のものではない、と、IRRやらROEのような数字重視、短期利益重視の考え方を徹底的に批判し、新しい資本主義として公益資本主義を唱える。「会社は株主のものである」と言われたときに感じたあの何とも言えない違和感・不快感は、やはり人としては自然な感情だったんだ、と少しばかり安心したりして。 そして、日本こそが公益資本主義をリードできるのだ、と訴える。原さんは一年の半分以上を日本以外で過ごすような国際的な活躍をしている人のようだが、だからこそ、日本の良さにも気がつくし、さらには日本はもっとがんばれるはずだ、と叱咤激励もしたくなるのだろう。 しかしこの爽快感は何だろう? 原さんが主張していることが腑に落ちる、ということももちろんあるのだが、それだけではない。 たぶん、机上論で終わらせず自ら現場を走り回り実践してみるそのフットワークの軽さと、相手の土俵に敢えて入り込んで勝負をかけるそのしたたかさに魅入られてしまうのだろう。 原さんの行動力、柔軟性、発想力、天真爛漫で前向きな明るさ、既成概念にとらわれない自由さ、既存の権威や既得権益に寄りかからないリベラルさ、目的のためなら形式的なことにはこだわらない現実主義、そういったもろもろの要素が、人をひきつけるオーラの構成要素なのではないかと思う。
54 人中、43人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
ITの記述についてご本人に聞いてみました。,
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レビュー対象商品: 新しい資本主義 (PHP新書) (新書)
「会社は株主のものではない」を中心とする金融関係の主張は大変わかりやすく賛同するのですが、前著「21世紀の国富論」と共通して、ITに関する記述に疑問があったので、著者に直接聞いてみました。「補足しておいてくれ」と頼まれましたので以下小生が理解したお答えを書きます。(1) データベースの話 リレーショナル・データベース(RDB)がコミュニケーションに適してないと書いた後で、XMLデータベース(XML-DB)の話が出てくるため、XML-DBがコミュニケーションに適しているような感を受けるのですが、著者としてはそういうつもりで書いた訳ではないとのことでした。また、オブジェクト指向データベース(OODB)が流行らなかったのは、RDBとの互換性が無かったからとありましたが、これは初期のOODBがそうであり、またRDBとの融合を図ったオブジェクト・リレーショナル・データベース(ORDB)が学会から攻撃されたことを背景としての記述だそうです。 (2) Web2.0の話 Web2.0を短い文で切り捨てている感を受けますが、著者としては「集合知」を切り捨てた訳ではなく、ビジネス領域として期待していないとの意だそうです。 (3) 公益の「おおやけ」の意味 英国の私立学校:Public Schoolの"Public"の意味で、「私」と訳す訳にもいかず、名訳を探しておられるそうです。"創立者"の思いを込めた誰でも参加できる学校がPublic Schoolですから、著者の思いを実現する/よって、営利自体を目的としない/誰でも協力できる等という意味が込められているのではないでしょうか? 『公益』資本主義より、『志』資本主義/『志』本主義とした方が著者にあっているのでは?と著者にご提案してみました。 同じ時代に生きている方なので、直接お話をお伺いできることが幸いです。本だけでなくWeb2.0等を使って情報発信/アイデア聴取/対話を促進されることをスタッフの方にもご提言しました。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
日本のイノベーションへの期待の書,
By 下町の幼稚園児PART2 (千葉県市川市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 新しい資本主義 (PHP新書) (新書)
『国富論』において自らの「新しい資本主義」の実践を書いた原氏。 その後、本が出ないと思っていたら新書で出ていた。 この本は、前著に比べ、 日本における提言が数多くされている。 内容はほかの方のレビューにも書いてあるので、 割愛するが、私が氏の根底に見たものは、 日本の経済を活性化(再生)させるヒントが、 氏の主張にあるのではないかと感じたことだ。 かつて欧米の人々が、こぞってウォークマンを 買っていた時代が、現在では日本人が iphoneやipadを買っている。 こうした現在の状況は、 日本の製造業に敗れたアメリカが 早急にイノベーションをITに求めた結果である。 そして、PCもいらなくなる次世代に どこよりも早くイノベーションできる国だけが ランディングできる。 その資金を調達するための「公益」という考え方、 日本人のモチベーションを支える社会貢献性、 貧困を救うという志(友愛とは違う)など、 日本独自のイノベーションを可能にする 示唆に富む提言である。 ただし、次代を担う産業が コミュニケーション産業という点が、 いささかこれを不得意とする日本人に、 画期的な産業を生み出せるのか。 この部分の克服は、次の著書で期待したい(早く)。
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