会社は(短期保有)株主のものではない、と、IRRやらROEのような数字重視、短期利益重視の考え方を徹底的に批判し、新しい資本主義として公益資本主義を唱える。
「会社は株主のものである」と言われたときに感じたあの何とも言えない違和感・不快感は、やはり人としては自然な感情だったんだ、と少しばかり安心したりして。
そして、日本こそが公益資本主義をリードできるのだ、と訴える。原さんは一年の半分以上を日本以外で過ごすような国際的な活躍をしている人のようだが、だからこそ、日本の良さにも気がつくし、さらには日本はもっとがんばれるはずだ、と叱咤激励もしたくなるのだろう。
しかしこの爽快感は何だろう?
原さんが主張していることが腑に落ちる、ということももちろんあるのだが、それだけではない。
たぶん、机上論で終わらせず自ら現場を走り回り実践してみるそのフットワークの軽さと、相手の土俵に敢えて入り込んで勝負をかけるそのしたたかさに魅入られてしまうのだろう。
原さんの行動力、柔軟性、発想力、天真爛漫で前向きな明るさ、既成概念にとらわれない自由さ、既存の権威や既得権益に寄りかからないリベラルさ、目的のためなら形式的なことにはこだわらない現実主義、そういったもろもろの要素が、人をひきつけるオーラの構成要素なのではないかと思う。