著者は免疫学者ではない人だが、かなり免疫学の広範囲を勉強したと思われる。
専門家ではないだけに、あまり突っ込んだ細部は書いていない(あるいは書けない?)。
その分、平易な言葉でアマチュアに分からせることに徹している。
B細胞や抗体についての解説書は山ほどある。
しかし本書の特筆すべきは、審良博士らが機能を発見したトル様受容体についての解説がしっかりしていることだ。このノーベル賞級の発見抜きでは現代の免疫学、特に自然免疫学は語れないにもかかわらず、他の解説書では意外とおざなりになっている。
前半の獲得免疫(B細胞,T細胞,抗体)ともども、現代の免疫学を広範囲で学びたいアマチュアの入門書に勧めたい。