変化の激しい広告・コミュニケーションの世界の中で、昨今のさまざまな変化を意欲的
に取り込み、従来の広告論の教科書ではカバーしていなかった領域まで踏み込んで書いて
いる点はすばらしいと思います。
ただ、それだけに拡散している印象が否めません。
個人的にはもう少し範囲を絞り、その分もう少し突っ込んで深く書いてもらった方が
いいのではないかと・・・
97年度版は10章だったそうですが今回は倍の20章構成となり、書き手も全員で8名
ということで、全体的なまとまり感が今ひとつかなと思います。
書き手は半分以下に絞ったほうがいいのでは?
広告本の完成度としては同じ島村和恵さんが関わっている「現在広告論(有斐閣アルマ)」
の方が高いと思います。
この本は2000年に書かれたものですが、「広告」に関してこれ以上の本は未だにまだ無い
と思います。
もう7年もたっているので、島村和恵さんにはこっちの本の改訂版を書いて欲しいです。
ただ、この「新しい広告」も決して悪い本ではありません。
期待値が高かっただけに、やや厳しいレビューを書いてしまいましたが、素直に見れば
とてもよい本だと思います。
さすが電通さんの本だけあって、ビジュアルが多く、4色カラーで美しく、見やすい
のも○です。