最新の版でなく、あえて古い版を復刻したのは昔の形態を維持しているからでしょうか。お陰で別の演習問題に出会うことができました。ただ、両者を学習し、比較を行った結果、9訂版がややよいと思います。普通に考えれば、改訂とは改良であり、時代にあわせる、補足をする、などの良くなる方向に行うものです。新しい版がよりよいことはおわかりいただけるかと思います。
以下に両者の違いを具体的に述べます。9訂版は各項目の配列を文法体系に近づけており、いくつかをくくって見出しをつけてあるため、検索がしやすいと思います。各項目の解説は大体同じですが、9訂版には補筆があり、特に例文の追加が目立ちます。また、3項目ほど復刻版にない項目が追加されています。演習問題は復刻版が約1000題、それに相当する9訂版の第1部では850題とやや少ないようです。しかし、復刻版にはない、9訂版の第2部の長文問題を含めれば、9訂版の内容がより大です。演習問題は新しい問題に一部が差し替えられているだけでなく、残した問題や脚注、解答(和訳)、解説にもいくらか修正があります。復刻版にあって、9訂版で削除されている記述は片手程度でした。
皆様へのお勧めとしては、両者の差があまりないとする判断もできないわけではありませんので、「昔学習したものに近いほうがよい。」、あるいは、「新品がいい。」というかたは復刻版をお求めになられてもよいのではと思います。「少しでもいい教材で勉強したい。」というかたは9訂版をお勧めします。