先日、同じ作者の「唐傘の才媛」というマンガのレビューを書いた。
ギャグ寄りで気楽で、本当はこんなのが書きたいのかなと思ったものだ。
しかし反省した。全然違った。
『断裁分離の緋鍵龍彦』は、本当に輝いている。
敢えて反発の多そうな話をするが、最近はダメな成長をする新人が多い。
ジャンプの読み切りを読むとき、皆さんはどんな感想を抱くだろう?
絵は崩れていない。シナリオも基本を抑えた勧善懲悪。キャラも必殺技も及第点。
新人賞で編集者が指摘するような、欠点はほとんど塞がっている。
しかし!だからこそ、目新しさを感じることもまた、ほとんどない・・・。
ジャンプの色に染まりすぎているという意味でなく、育ち方が悪い気がする。
マンガを描く技術が身につくより、○○描きてぇ〜!という情熱の風化が早い。
冒険であれ感動であれ人情であれエロスであれ、各々表現したい事が
ある筈なのになんで皆同じような読み味が出来上がるんだ。おかしいだろう。
(※私の憶測を多分に含む話です)
何が言いたいかっていうとね、彼、緋鍵龍彦は逆なんすよ。
技術、表現力が追いついてない。既に彼はどちらかと言えばベテランで、
絵も漫画力も達者な部類に入ると思うが、それでも足りてない。
彼の、描きたいものが、それだけヤンチャで仕方ないのだ。
支離滅裂で、縦横無尽で、超弩変態で、敬天愛人で。
恐怖、恍惚、喜怒哀楽、あらゆる感情をより強く、深く、鮮鋭に。
漫画力の成長が追いつかないほど、表現したいもので溢れている。
わかりやすさでジャンプには敵わないが、きっとジャンプは教えてくれない。
そんな風に(キリッと通ぶってみたい方にオススメの一冊。
あ、4冊目か