同作者の「唐傘の才媛」に続き、作者の絵が好きなので事前情報無しで購入。
「才媛」は勢い勝負で話が分かりにくく、絵が好きでもちょっと取っつきにくい部分があっただけに、
こちらがどうなっているかは気になるところでした。
いやぁ、いいスタートだと思います。
話の大筋はいわゆる「一人一能力」の能力バトルを中心に据えたもので、
過去の殺人者の呪いの宿る「殺害遺品」がいわゆる「魔武器」の役割を果たすというもので、
「fate」シリーズなど類例の多い設定ですが、それだけに安定感があります。
「遺品」は1巻に登場するものだけでもハサミ、ハンマー、注射器とバリエーションに富み、
各々のキャラクター以外にも「遺品」を残した殺人者のバックグラウンドも想像する楽しさもある。
「知能巡らす能力バトル」という訳ではないですが、次を読む楽しみは維持できるかと。
そして、なんと言ってもこの人の場合はキャラクターが可愛い。
髪を切りたくて仕方ない少年に、髪が絶対切れない少女というカップリングも目新しいし、
その他の女の子も、どこか壊れかけているけれども魅力的に描かれている。
「才媛」で伝わりづらかった、どこか危うい人物描写が設定に相まってきちんと伝わります。
ところどころできちんと色気が見えたり、ランドセル装備でロリ要素をかたくなに守ったり、
ポリシー溢れるセッティングも既存のファンにニーズにきっちり応えていると思います。
エロ漫画出身の「絵だけ」作家と侮る無かれ。
想像以上にきちんと「少年漫画」で「ラブコメ」も出来てます。
次巻以降にも期待したいですよ。