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断作戦―戦争文学三部作〈1〉 (文春文庫)
 
 

断作戦―戦争文学三部作〈1〉 (文春文庫) [文庫]

古山 高麗雄
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

雲南の玉砕した守備隊から奇跡の生還をした初老の元兵士ふたり。悲惨な戦いの日々と戦後の平穏。生と死のかたちを静かに見つめる

内容(「BOOK」データベースより)

戦争文学の「幻の名作」として本篇ほど長く文庫化が待望された作品はない。中国雲南の玉砕戦から奇跡の生還をし、郷里で老いてゆく二人の兵士。戦争とは何か。そして国家とは?答えられぬ問いを反復し、日々風化する記憶を紡ぎ、生と死のかたちを静謐に語る。この稀有な作家でなければ到達しえなかった清澄な文学世界である。

登録情報

  • 文庫: 366ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2003/02)
  • ISBN-10: 4167291045
  • ISBN-13: 978-4167291044
  • 発売日: 2003/02
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yasq
形式:文庫
古山高麗雄、その名前を耳にすればなつかしい気がするけれど実際に作品に触れたことがなかった。きっかけはNHKのドキュメンタリー。そこでは第二次世界大戦中の中国雲南地方の泥沼の戦いを古山の作品を中心に取り上げていた。「ああ、満州でもなく、南方でもなくこんなところにもこんなむちゃくちゃな戦争があったんだ」と思った。そんな番組があったのは古山が2002年に亡くなったからでもあったのだろうか、享年81歳だった。彼が雲南の戦争を題材に書いた長編が3つ。その第一作が本書「断作戦」だ。

ぎりぎりの戦争の現場とそれを回想する現代の生存者、微妙にからんだ時間軸、ときどきリフレインされる思い出話。すべてが語気やわらかく淡々と語られる。そこには明確な反戦や、懐古趣味はない。思い出にとまどう、過去の意味づけや否定もできない経験、それが淡々と語られる。

古山自身のあとがきが彼の思いをもっともよく表現している-「戦争とは何であったか?国とは何か?私は、そういう問いにはうまく答えられない。しかし、そういうことに答えることができる気でいる人、私と同じように答えられないと思っている人、そういうことに関心もない人にも、ひとしく親しんで生きていきたい。」-短いがあとがきの傑作だ。心にしみた。

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