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斜陽に立つ
 
 

斜陽に立つ [単行本]

古川 薫
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

乃木希典と児玉源太郎。戦乱の幕末・明治を疾走した両将の人生の軌跡と友情。
乃木は愚将に非ず-歴史小説の巨匠の集大成、入魂のライフワーク。

内容(「BOOK」データベースより)

乃木希典と児玉源太郎。戊辰戦争から運命の日露戦争、乃木の自死の日まで、動乱の幕末・明治を疾走した両将の人生の軌跡と友情。

登録情報

  • 単行本: 416ページ
  • 出版社: 毎日新聞社 (2008/5/29)
  • ISBN-10: 4620107239
  • ISBN-13: 978-4620107233
  • 発売日: 2008/5/29
  • 商品の寸法: 19 x 14 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 94,775位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
司馬遼太郎の荒唐無稽な「乃木愚将論」に正面から立ち向かった傑作である。正直、以前に乃木を描いた「軍神」や児玉源太郎の「天辺の椅子」は、作品として今一つ迫力にかける印象を持っていた。ところが、この作品は直球勝負の剛速球である。ついに司馬の悪意へ真剣に向き合ったのである。

著者より20歳以上年下である別宮暖朗氏の名著「坂の上の雲ではわからない旅順攻防戦」を謙虚に参考文献として取り入れている姿勢も素晴らしい。後知恵でくだらぬ講釈をたれる者たちは、手品のタネを知っていて奇術師を嘲笑しているのと同じである。後からは、何とでも言えるのである。

第一次大戦の要塞戦と比較しても、驚くべき短期間かつ犠牲の少なさで旅順を落としていることは歴史的事実である。日本人よ、そろそろ司馬遼太郎が仕組んだ偽悪トリックから目覚めようではないか。乃木希典はまごうことなき誇るべき日本人である。
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形式:単行本|Amazonが確認した購入
司馬遼太郎が 坂の上の雲 と 殉死 に於いて乃木を愚将かつ最期において残虐だったと主張したのに怒った長州出身の老作家が,80歳を超えて再び試みる司馬への反論.さすが歳は争えず文章に張りは失せたが,明晰さと鋭さは失せない.史料の使い方に明らかな利があって,反論は成功した,と見た.それにつけても乃木はなぜ旅順要塞攻城など,明らかに大きな犠牲が出るはずの役ばかり割り当てられたのか,不運の人だった.しかし,愚将名将論を超えて,史上稀な数の死者,傷者を出した事実は動かせない.そうしてこの勝利が後の軍の暴走の基礎となったのも歴史的事実である.日露戦争自体が私に感じさせる遣り切れなさの所以である.
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形式:単行本
筆者は何を訴えたかったのか。乃木将軍の名誉回復、司馬遼太郎の「愚将」説の払拭だったのか。「愚将」ならざるも「凡将」にはなったかもしれない。あるいは青年将校時代は放蕩を重ね、ドイツ留学とともに型、礼節に拘る「古武士」になった乃木将軍を描きたかったのか。「坂の上の雲」の問題点はよく語られる。その根本である「司馬史観」に抗弁したかったのであれば人・司馬遼太郎の「坂の上の雲」「殉死」を書き上げる素地となったをものを書くべきではなかったのか。この作品では乃木、児玉両将軍の生い立ちから軍務に就き、出世までは丁寧であった記述が、肝心の日露戦争の下りからは疎かになってしまっている。「坂の上の雲」は小説として読者を熱中させるものがあった。司馬氏も「司馬史観」からそれを是とし、書き上げたのであろう。しかしながらこの作品は、その司馬氏に異議を唱える余り、書くべきところを見失っていると感じた。
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