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最も参考になったカスタマーレビュー
8 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
料理の原理を説いた一冊,
By seisson (北海道札幌市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 料理の四面体―東西美味発見法 (酒文ライブラリー) (単行本)
料理のレシピ本は、コンピュータ関係のマニュアル本と似ている。一つひとつの手順を親切に図入りで解説するマニュアル本は、いますぐ使いたいという初心者には優しいが、応用が利かない。全く別のアプリケーションを前にするともうお手上げである。むしろ遠回りのようでも、原理やしくみ・なぜそうなるのかといった本質を述べた解説書で学んだほうが、結局スキルの習得には早道である。 料理もまた然り。 調理の手順を丁寧に解説するレシピ本は、同じものを今すぐ作りたいという初心者にとっては有意義だが、同じ素材が揃わなかったりするともうお手上げである。料理になれた人であれば異なる素材であってもうまくアレンジすることが可能だが、それは長年の経験の中で無意識的に料理の原理・本質を習得しているからであって初心者には難しいことだろう。そうした料理の原理・本質を体系立てて理論化した本書の業績は大きい。料理初心者にこそ勧めたい一冊である。「味のしくみ」河野 友美 (著)と合わせると完璧。
13 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
ちょっと賛成できない,
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レビュー対象商品: 料理の四面体―東西美味発見法 (酒文ライブラリー) (単行本)
1983年に文藝春秋から出たものの再刊。本書のタイトルを見て、大抵の読者は「料理の四面体とは何だろう?」と思うに違いない。実はこれは、著者が独自に考え出した、地球上のあらゆる料理をひとつの枠組みの中に収めてしまおうという壮大な仮説のことなのである。それは4つの要素から構成されている(それゆえに四面体になる)。空気、水、油の3つが底面をなし、この三角形から焼きものライン、煮ものライン、揚げものラインという3本線が発し、頂点である火につながっている。つまり底面は火を加えない生ものの世界であり、そこに火を加えるに当たって3通りの方法が提示されていることになる。たとえば刺身なら空気、マリネなら油の隅に位置する。刺身を炭焼きにすれば焼きものラインを上に向かい、マリネをフライにすれば揚げものラインを上っていくことになる。 こうして著者はすべての料理を四面体に収めてしまうのである。本書は世界各地の料理を取り上げ、それを四面体の原理で説明することにひたすら努力する本なのである。 面白い発想だとは思う。しかし、あまり賛成できない。そもそも料理を四面体という空間で説明することの意味や目的が見えてこない。単なる思いつきを引っ張って一冊の本にしてしまっただけのように思う。
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