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婚姻形態はどうなっているのか。住居はみな一様に竪穴式なのか。戦争の影は村人たちにどのように影響していたか。人々の上下関係は。漢字の普及率は。商売はどのようにしていたか。信仰はどうだったのか。薬はどのようなものをつかっていたか。観察方法は。貧富の差はどのように現れていたか。衣服のバリエーションは。金の代わりの絹布はどのように使われていたか。都市から都市へ人はどのくらいの気軽さで動いたか。渡来系住民の意識は。これらのさりげない事をよく調べている、あるいは想像しているなあと思った。
『謎』のレベルは高くない。決して推理小説の傑作とは言いがたい。しかしこの分野の先駆けとしては記憶すべき作者であり本である。
この本を読み終えてしばらくして、黒岩氏の逝去を知った。最後の氏の作品群が古代の人たちの庶民の物語だと知って、私は「惜しい!」と思った。
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