明治という時代を生き抜いた夏目漱石。彼が生まれたときから
死ぬまでの貴重な記録が、この本の中には収められている。
裕福な家に生まれながら決して幸せだったとはいえない幼少時代、
文学を志すようになったきっかけ、学生時代の交友関係、妻鏡子
さんや子供たちとの日々などなど・・・。どれも興味深い事柄ばかり
だった。小説だけではなく、漢詩や俳句、絵などにも情熱を燃やし、
数々の作品を遺している。それらの写真も、とてもよかった。
本のタイトルは「文豪・夏目漱石」だが、この本では「文豪」としての
顔だけではなく、夫としての顔や父親としての顔も垣間見える。漱石
ファンの私にとっては永久保存版の本だ。いつまでも手元において、
時々眺めたいと思っている。