名前は有名だから知っているけれど、1冊もその作家の本は読んだことがない。そういう作家がみなさんにも何人かいらっしゃるのではないでしょうか。新潮文庫の新企画「文豪ナビ」はそんな作家の本を手に取る入門書としては最適だと思います。「10分で読む! 三島」では「春の雪」など3作品のあらすじではなくて、ちゃんと文体も堪能できる要約が披露されており、本屋さんでの立ち読み豪華版みたいな粋な気分を味わえます。堅苦しくない「評伝」を読んでいると、映画(作詞をした主題歌まで歌う)で主演をしてしまったり、ボディビルフリークになったり、ノーベル文学賞候補になったり、ヌード写真集を出したり、「えっ、そんな人だったの」と親近感がわきました(嘘です)。