とにかく赤坂真理という人の東京プリズンがすごい!前半は少女時代の主人公がアメリカで鹿を殺した話。後半は母の戦争に関する話。私の周りにまつわるよくわからない抑圧されたものを、地理的、歴史的な隔たりを通して、というよりも通り抜けてフィジカルに腑分けしていく。
最初読んだときは、ねじまき鳥クロニクルを思い出した。模倣というよりもよくわからないものに対するアプローチの仕方が似ている気がした。物語の力みたいなものを感じた。でも多分赤坂真理のほうが率直な表現をしている。多分通しで400ページぐらいの作品になるような気がする(ただの勘だが)。
次回が楽しみだがこの回だけでも何度でも読める。特集は島本理生だが、真に読むべきは東京プリズンだと思った。後は知らない。文藝を買ったのは初めてだけど赤坂真理という人を発見できてよかった。お勧めです。