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文藝怪談実話―文豪怪談傑作選・特別篇 (ちくま文庫)
 
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文藝怪談実話―文豪怪談傑作選・特別篇 (ちくま文庫) [文庫]

東 雅夫
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

文豪たちはお化け好き!?―若き日の遠藤周作と三浦朱門が熱海の宿で体験した迫真の幽霊目撃談。泉鏡花ら大正昭和の文人墨客をふるえあがらせた田中河内介にまつわる霊威譚の連鎖。小泉八雲から小林秀雄まで、山下清から水木しげるまで、三遊亭圓朝から淡谷のり子まで…古今の文豪を中心に、文化各界の多彩な名人上手が、達意の筆で描きだす怪談「実話」の傑作を一巻に蒐めたアンソロジー。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

東 雅夫
1958年神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。元「幻想文学」編集長、現「幽」編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 394ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2008/7/9)
  • ISBN-10: 448042461X
  • ISBN-13: 978-4480424617
  • 発売日: 2008/7/9
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Bo-he-mian トップ500レビュアー
形式:文庫
毎年夏になると、東雅夫氏によるこの「文豪怪談」のアンソロジーが愉しみなのですが、特にお気に入りなのがこの「文藝怪談実話」。
わが国古今の作家たちが体験、もしくは見聞きした「実話」と称する怪異譚が集められているのです。明治の頃の小泉八雲、岡本綺堂から昭和は遠藤周作、高橋克彦、淡谷のり子まで。
作家という方々はインテリの合理主義者が多いので、「私は幽霊など信じていなかったのだが・・・」みたいな書き出しで始まるものが多く、そうした人たちが顔面蒼白になるような体験が書かれている、そのギャップが面白い、というか興味深く読める。実話ものなので、ぞっとする描写が凄いとかオチが怖いとか、ストーリーテリングで読ませるタイプの怪談ではないが、実話というだけで自分はとにかく愉しんで読んでしまった。

中でも、遠藤周作と三浦朱門が熱海の旅館の離れで体験した恐怖を、それぞれの視点で語った2篇に、さらに2年後事実を検証するために遠藤が2人の若者を従えて再びその旅館の離れにリベンジするという後日譚の、3部構成の「幽霊見参記」。また柴田錬三郎がデンマークの古城で体験した恐怖のタイムスリップ現象を綴った「わが体験」がとにかく面白い(面白がっちゃいけないかもしれないが)。幽霊は絶対いると主張する高橋克彦が、弟と自らが体験した話を語る「この世に幽霊はいる」も真に迫って怖い。兄嫁の死にまつわる、後味の悪い浅原六朗の「怖しい体験」も忘れられない。

しかし、読んでいて一番ぞくっとしたのは、「田中河内介異聞」という物語。
これは、大正の頃に泉鏡花たちが催していた百物語の座談会に、真っ青な顔をして突然飛び入りで参加した見知らぬ男が語った物語・・・幕末期に無念の死を遂げた田中河内介。彼に呪いをかけられた一族の、生き残りの最後の一人が自分だという・・・恐ろしいラストを迎えるこのエピソードが、様々な視点から語られる「別バージョン」を5篇紹介したこの章は・・・夜中それまで「面白い面白い」と読み進めていたのだが、突然ぞわっと鳥肌がたって、読み途中で本を置いてそれこそ「布団にもぐり込むように」とっとと寝てしまった。
数々の「実話怪談」の中で、他とは違った情念、というか呪いがこもっている様な物語だった。今でも思い出すとぞっとする。
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By N/N
形式:文庫|Amazonが確認した購入
「百聞は一見にしかず」をモットーに一読しましたが
本作のキモと思われる、田中河内介の話も、拍子抜け
してしまうほど日常にありがちのような話でした。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By sirou55 トップ500レビュアー
形式:文庫
「裸の大将」で有名な画家の山下清の絵で巻頭を飾るこの本は、遠藤周作ら現代の作家から小泉八雲ら明治の作家、尾上梅幸ら芸術家・学者、佐藤春夫ら大正・昭和の作家と多彩な人々の話を載せている。ただ、本人が体験した話と人から聞いた話では全く迫力が違うし、時代もあまりにさかのぼり過ぎて明治維新の頃の話になると状況が違いすぎて実感が湧かなくなってくる。

最初を飾る若き日の遠藤周作・三浦朱門らの「幽霊見参記」は本人が自らのことを書いてあるので、リアルといえばリアルなのだが、本人たちのキャラクターなのだろうか、おかしくて笑ってしまって恐くない。恐さでいえば高橋克彦氏や淡谷のり子さんのお話の方がずっと恐い。小林秀雄氏の場合は菊池寛のことを書いているのだが、恐さより内容で読ませる。
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