金融工学をまったく知らない人には辛いとおもいます。とくに、「プロローグ」のところでいきなりスワップの話を平然とし始めるので、面食らうかも。
軽妙な口調でやさしく説明しよう、という意思は感じるのですが、その割にはやや独りよがりな説明も多いです。たとえば、グラフを載せていても、そのグラフがどういう前提で何を表しているのか、という基本説明が薄いので、サクサク読めません。数値説明についても同様であり、「説明の前提」についての説明が薄く、それゆえに金融工学について最低限の知識をもっている人でないととっつきにくいのではないかと思いました。
その一方、ブラック・ショールズの説明は、ちょっとユニークな切り口でわかりやすかったです(ただし、ある程度の基礎知識が必要)。また、金融工学だけでなく、相場を形成する力学(心理学)の説明があり、これはとても面白かった。結局、トータルでみると★★★くらいかな、という感想です。