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投稿者: 檸檬 (詳しいプロフィールを表示) (埼玉県) 谷崎潤一郎氏の有名な同名異本が、書く側からの文章技巧に主眼を置いたに対して、こちらは文章を「読むため本」という意味で題名に忠実な作品かと思える。あくまでも主題は「書く事」ではなく、「精読者」への誘いなのである。日本語が古から持つ得手・不得手、構造的な解析に始まり、森鴎外と泉鏡花を近代日本文学の際立った両極の文体の持ち主と定義して、そこから長篇と短篇、カテゴリー、そして文章技巧へと解説する流れは、森から林へ、そして一本の木を辿るように体系的で非常に読みやすく解りやすい。引用されている文学作品の例文が豊富で、川端康成氏の「掌の小説」から「夏の靴」が全文紹介されるなど、まるで「文章図鑑」のようでもあ... 続きを読む |
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