著者である香山さんは「自分のために書く」と言う。
文章を書いている30分なり45分なりは、
別の思考や意識の流れが頭の中に生まれ、
それに身をまかせていることができる。
この「ライティングハイ」と呼ばれる状態が共感できない人は、
そもそもこの本を手にとりません。
読んでいる最中。書き手が、読んでいる僕自身と同じ立場になって、カウンセリングをしている。
そんな気分になることが多かったです。
・何を書くかに困ったら、「自由連想方式」「100の質問」を使う。
・どう書くかだったら、「エディタ」で空いた時間にサクサク書く。
など、実用的な面も書かれていますが、それ以上に、
書くことの意味を問いかけるところに、この本の価値があるように思えました。
タイトルを最初に見たときは、
文章は写経のように書けば、スラスラ書けますよ、
という意味で受けとっていたが、じっさいは、
文章は写経のように自分を癒すために書くのがいい、
という意味だと気づいたときは、してやられた感がありました。
行数も少なく、サクサク読める本です。