「品格ある文章を書く人は、上品な話し言葉を使う人である。
つまり、大切なのは日常の会話なのである」と著者は解く。
文章には、各自の「話し言葉」が伏在しているはずなので、
そこを磨かないと文章もまた磨かれないということだ。
そのためには、毎日の積み重ねが大切であり、
日ごろから自分の言葉を意識的に上品なものにしなければならない。
さらに、自分の気に入った作家の作品を、丹念に一字一句、書き写していく作業や、
常日頃から、日本の古典に親しんでおくことなどが大切だとしている。
こうして、多くの語彙を身に付けることが、
文章を美しく豊かにする近道であり王道であるとする。
リンボウ先生というと、「イギリスはおいしい」など、
イギリス紀行文で有名だが、本当はこういう本こそ書きたかったのではないか。
リンボウ先生のファンも、文章を上達したい人にもお勧めの1冊だ。