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文福茶釜 (文春文庫)
 
 

文福茶釜 (文春文庫) [文庫]

黒川 博行
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

痛快、古美術ミステリーの傑作登場!
相剥本、ニセの入札目録……欲に憑かれた男たちの手練手管が、ニセモノをホンモノ以上に見せてゆく。異色のユーモアミステリー!

内容(「BOOK」データベースより)

古美術でひと儲けをたくらむ男たちの騙しあいに容赦はない。入札目録の図版さしかえ、水墨画を薄く剥いで二枚にする相剥本、ブロンズ彫像の分割線のチェック、あらゆる手段を用いて贋作づくりに励む男たちの姿は、ある種感動的ともいえる。はたして「茶釜」に狸の足は生えるのか?古美術ミステリーの傑作。

登録情報

  • 文庫: 264ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2002/05)
  • ISBN-10: 4167447061
  • ISBN-13: 978-4167447069
  • 発売日: 2002/05
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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15 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
「何々鑑定団」関連の本などで贋作の話がでてきますが,本書はそのような,古美術の贋作とそれを巡る人間のお話です。なんといっても短編集であることで成功しています。それぞれの話がドキドキハラハラなので,長編ではとてもこの緊張感が持ちません。また,騙し騙される話ですが,諸悪の権化のような悪人は登場しません。登場人物たちは読者にオーバーラップしそうな人々で,それがこの本を荒唐無稽な話ではなく,リアリティの感じられる芯のしっかりした小説にしています。もちろん著者の豊富な経験と知識もストーリーに過不足のない肉付けをしてくれています。なお,「解説」は本書のネタ晴らしそのものです。お気を付けください。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
まさにこのタイトルがふさわしいほどの化かしあいです。
古美術の世界で起るリアルな駆け引きに騙しあいという内容ですが、ちょっと古美術などに関心がある方には面白いと思いますし、なによりこの小説は不快に感じることがありませんでした。
水墨画、茶釜、茶碗、茶筅、彫刻、漫画、古美術や骨董品の贋作作りがいかにして行われているのか、またその贋作が必要となるいきさつも多様であり、そして商品が回っていく事が良く分かります。結局は人間の欲のなせる業なのでしょうが…。

ただ僕が唯一後悔したのは、先に「蒼煌」を読んでしまったということです。
この「文福茶釜」が短編集であり色々な駆け引きの物語であるので、これを読んだ上でさらに昇華させた「蒼煌」読んだ方がいっそう楽しめたと読み終えた後に感じてしまいました。

まだ読まれてない方には「文福茶釜」を読まれた上で、さらに美術界の熾烈な権力争いが繰り広げられる「蒼煌」をお勧めします。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:単行本
黒川氏の「大博打」をなにかのきっかけで読み、非常に面白かった。秀逸なのは、どなた様もお亡くなりにならない点である。これはこの上なく評価できる。

この「文福茶釜」なる題名の作品(短編集)も、著者は著者のそういう持ち味を存分に発揮している。どうしたら、こういう話を考え出せるのだろうか。柔軟な脳味噌の持ち主であるに違いない。

騙されたと思わぬうちに、ぜひ皆さん、読んで下さい。どうして、まあ、こんな話をいっぱい書けるかね、とお考えになること間違いなし。

膨大な数の推理小説が世に溢れる中、毎作もれずにどれも被害者がまず死んでくれないとお話しが始まらないような作品は、お話しにならない。

最後に、黒川氏のこれら作品が面白い方には、(少々生臭さはあるものの)本所!次!郎著『銀行芝居』をこの場を借りてお薦めします。

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