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文禄・慶長の役 (戦争の日本史16)
 
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文禄・慶長の役 (戦争の日本史16) [単行本]

中野 等
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

国内統一戦争を進めつつ、豊臣秀吉がもくろんだのは、明帝国のもとに築かれた東アジア世界の秩序刷新だった!秀吉の思惑に翻弄された日本の武将、朝鮮士民の姿を描き、後世にまで禍根を残した戦争の実像に迫る。

メディア掲載レビュー

天正20年、豊臣秀吉は明国の打倒をめざして、大軍勢を朝鮮半島に送りこみました。朝鮮王朝の都を陥落させると、秀吉は、つぎに明国を征服して北京に天皇をうつし、自分はインド征服にむかう計画をたてます。
明国を服従させることができれば、朝鮮半島の領土自体にさほど執着はなかったようです(ただし、二回目の慶長の役では、領土の割譲を求めるようになります)。
幼稚な野望にみえますが、秀吉は真剣です。そして、この夢想のために、何万もの軍勢が朝鮮半島へわたり、何十万もの日本人・朝鮮人が死んでいきました。
本書では、秀吉や日本側の武将だけではなく、朝鮮・明軍の動きや、翻弄される日本・朝鮮の民衆の姿を描きだしています。死んでいった者たちが兵士か非戦闘員か、民族的に何人であるかといった区別に意味はない…著者の視点はここにあります。 --担当編集者より

登録情報

  • 単行本: 322ページ
  • 出版社: 吉川弘文館 (2008/1/16)
  • ISBN-10: 4642063269
  • ISBN-13: 978-4642063265
  • 発売日: 2008/1/16
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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28 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 古本屋A トップ1000レビュアー
形式:単行本
昨年刊行された「戦争」に的を絞った歴史シリーズ。戦争は、いかなる意味でも否定的なイメージでしか語りようがないが、一方で、人間の最も差し迫ったのっぴきならない全てが現れるだけに、「歴史」を見るにおいて、時代の真相を知る最良の窓だと思う。本書は、史上悪名高い秀吉の朝鮮侵攻を扱ったものだが、90年代に流行った、今日の尺度を500年前に投影するという馬鹿馬鹿しさとは無縁であり、本書はとても健全だと思う。とはいえ、いくら500年前でも、秀吉軍は、めちゃくちゃで、その野蛮さ、獰猛さ、戦争狎れなどなど、明・朝鮮は、文字通りこの戦いに巻き込まれて滅んでしまったことがよく分かる。そこに現れる秀吉軍の著名な武士たちの相貌は、今日からは計り知れないほどで、「日本的伝統」なるものが、作り出されたのは、江戸期も好い加減経った頃だと思った。それぐらい違う。準備不足、無目的、無計画ながら、秀吉軍は、緒戦では圧倒的に強く、衆寡敵せずなどという言葉は無用なほどに獰猛だ。だが、土台無理は無理で終わるのだが、100年続いた狂気の戦国時代の末期に繰り広げられる、ただ、暴力の奔流だけがある文禄・慶長の役は、どう表現して良いか判らない、興味を促す。専門書と大衆向けとの中間ぐらいの構成の本書は、時に、非専門家には敷居が高く思える部分もあるが、ちょっと我慢して読むと、いろいろ想念が沸いて楽しい。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By w
形式:単行本
 朝鮮征伐…と言うと、どうしても『あれが善でこれは悪で…』『秀吉は朝鮮民族を…』『虐殺が…』などと現代の価値観、朝鮮民族主義、自虐史観を根拠に語り出す人がたくさんいます。この本は、そのような本ではなく、資料を基に大事な事実を淡々と語る本です。
 秀吉がフィリピンを小琉球と呼んで服属するよう要求した資料があるのは初めて知りました。私がそうでしたが、戦国大名の壮大な計画を今の歴史教科書は教えてくれないようです。
 まだ読んでいる途中ですが、良書である事は間違いないでしょう。よって★5つ。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By とも トップ500レビュアー
形式:単行本
秀吉の朝鮮出兵は、近年の自虐史観の中で否定的に論ぜられる事が多く
ほとんどその内情を語られることが無かったが
しかしこれは世界史の中でも屈指に数得られる大遠征であった事実を忘れてはなりません。

海を越えての遠征は、陸上の遠征より桁違いに戦略的に大きな困難を伴い。補給もはるかに難しい
それだけに中世以前に十万以上の規模の渡洋作戦を成した例など、この秀吉の朝鮮出兵を含めても蒙古の日本遠征や第三次ポエニ戦争のローマのカルタゴ遠征など世界史でも数例があるくらいです。
事実、ほぼ同時代に行われた。ナポレオンのエジプト遠征でも、フランス軍は一万人程度の兵力しか送ることは出来なかった。
それを為した当時の日本の国力と軍事力は、アジア諸国のみならず、欧州まで驚愕させたのは間違いありません。
そのこと朝鮮出兵の後の日本の外交史を調べれば明らかであり、徳川時代に明の遺臣・鄭成功が、清に対抗するために日本に援軍を求めた事や
また、ポルトガルと外交対立が起きたとき、日本の武力に恐れをなしたポルトガルが一方的な譲歩を行った事など
秀吉の朝鮮出兵以後には、日本の国力が世界に認められた事を示す事件が幾つかあります。

秀吉の朝鮮出兵は、確かに計画があまりにも早急で杜撰だった事など、問題もありましたが
そうした歴史の中で示された意義は考える必要があると思います

また、最終的には兵站が断たれ敗北したと言っても、李朝朝鮮を滅亡寸前まで追い詰め
さらに明の大軍と互角以上に戦った日本軍の強さは、戦史の中でも研究に値するものでしょう。
莫大な国力を費やし、ついには豊臣家滅亡の大きな要因となった朝鮮出兵は、政治的に正しい判断だったとは私も思いませんが
しかし歴史の中で示した意義については、イデオロギー的な視点を抜きとして考え直すべきだと思います

この朝鮮出兵以後の日本の歴史は、あまりにも内向きになりすぎた事は否めない
当時、江戸時代に日本が実行支配を行っていた欝陵島ともともとこの島を支配した李朝との間で領有権争いが起こった時
日本側は一方的に譲歩してしまった事件もあった。これが現在に続く竹島問題の遠因ともなっています
対馬を巡りロシアとの間で紛争が起きたときには、日本側は対馬の領有権の確保に躊躇するなど。
あまりにも諸外国との対立を避けるばかりに譲歩を許す、日本政府の内向き体質は、この朝鮮出兵の失敗と
その後の海外の事は干渉や対立は避けるとの徳川時代三百年の意識をいまだに引きずっていたと考えるしかなく

もう一度、朝鮮出兵の歴史的な意義を問い直す作業が必要ではないかと思います
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