英語を本格的に勉強し始めて約5年。英検準一級にも受かったが、リスニングの点数は低く、半分以上勘で答えているような状態だった。それまでにやった学習法といえば、ディクテーションとシャドーイング。それである程度の力はついたが、この本に書かれているように、「読めば分かるのだが、聞くと理解できない」状態が続いていた。聞き取ることはできるのだが、右の耳から左の耳に抜けていってしまうような状態で、内容が頭に入ってこないのだ。この本に出会ったのは、そんなときだった。
前書きを読み、その理論に納得できたので買ってみた。そんなに一生懸命やっていたわけではなく、1日に1/3ページぐらいのものだった。それでも効果はちゃんと表れ、全体の半分ほど終えたころにはテレビのNHKの2ヶ国語のニュースがかなり聞き取りやすくなっていた。それまでは天気予報やスポーツなどの聞きやすいニュース以外はあまり内容が取れない状態だった。それが、この本のおかげで、動詞や疑問詞などを意識して聞くようになり、ぐっとリスニングの理解度が増したのだ。知っている話題なら、ほぼ100%理解することもできるようになった。
ただ漫然と聞いているだけでは、リスニング力を上げるのはなかなか難しい。この本のように、きちんと狙いを絞って(動詞だけはきちんと聞き取る、疑問詞は絶対に聞き落とさないなど)聞くことが上達への近道となる。この本はそういう意味ではすごく役に立つ。私はもう終えてしまったのだが、この本の上級編があればぜひ買ってみたい。自信を持って薦められる本である。