学生時代から、Jespersenの代表作『A Modern English Grammar(全7巻)』を何度も読破してきた小生ですが、まだまだ理解できずにいる部分がたくさんあり、Jespersenには多少の心理的距離感がありました。『The Philosophyof Grammar』の、この訳本は、あっという間に、Jespersen と小生の精神的距離を縮めてくれました。同訳本と半田一郎氏による訳本(絶版)を比較しながら読むのもまた楽しい営為です。とにかく、Jespersen の人間性に触れることができる名訳であります。かつての生成意味論の旗手、故J.D.McCawleyも同書を絶賛したように生成意味論的発想も窺え、理系の思考法を必要とする生成文法(ミニマリズム)に疲れたときに読むとリラックスできます。同訳本は、中、下巻も出ています。最近、文庫はすぐに絶版になるので、今、興味なくとも、購入しておいたほうが良いのでは?