最近文楽に興味を覚え、これから文楽を観にいこうとしている初心者です。本書は文楽の歴史、演目、人形、舞台、演者(大夫、三味線、人形師)とすべてにわたって懇切丁寧に教科書のように書かれています。写真もモノクロですが豊富にあります。演者は野球名鑑のように現在の文楽演者が紹介されていて、引退した人も載っています。演目も時代物と世話物の多くが紹介されています。本書で一番すばらしいことは、演目や人名や歴史単語などむずかしい漢字にはすべてルビが振ってあることです。これは文楽初心者や歴史が苦手な人にはとても親切な本作りです。改版も重ねて2009年第三版になっていますので、最近の文楽事情まで網羅されています。本書は一冊通して読むにはかなりボリュームがありますので、必要なときに字引的に使うのもいいですね。初心者の文楽入門ガイドブックとして満点だと思います。