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文明の災禍 (新潮新書)
 
 

文明の災禍 (新潮新書) [単行本]

内山 節
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

産業革命以来、「発展」のため進歩させてきた末の技術が、いま暴走している。その意味で、原発災害を原発だけの問題としてとらえてはいけない。これは「文明の災禍」なのである。私たちが暮らしたかったのは、システムをコントロールできない恐ろしい社会ではない。「新しい時代」は、二百年余り続いた歴史の敗北を認めるところから始めることができるのである。時代の転換点を哲学者が大きな視点でとらえた、渾身の論考。

出版社からのコメント

産業革命以来、「発展」のため進歩させてきた末の技術が、いま暴走している。その意味で、原発災害を原発だけの問題としてとらえてはいけない。これは「文明の災禍」なのである。私たちが暮らしたかったのは、システムをコントロールできない恐ろしい社会ではない。「新しい時代」は、二百年余り続いた歴史の敗北を認めるところから始めることができるのである。時代の転換点を哲学者が大きな視点でとらえた、渾身の論考。

登録情報

  • 単行本: 186ページ
  • 出版社: 新潮社 (2011/09)
  • ISBN-10: 4106104377
  • ISBN-13: 978-4106104374
  • 発売日: 2011/09
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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By vatmideo トップ500レビュアー
世界中を巨額の「お金」が飛び回る、しかも現金ではなく通信で。そこには金融の専門化たちがいます。でもそういった経済体制が今、限界に来ているのは明らかです。原子力で発電することの利点や安全性が、3.11で崩壊してしまったのも事実で、原子力の専門家たちへの信頼は地に落ちてしまいました。
そういった専門家を生む社会、巨大なシステムと利権を複雑に配置するようになった社会を、3.11を契機に見直すべきだと述べています。
例えばTPPへの参加に賛成する人が約4割、反対する人が約3割いるそうですが、個人の欲望を肯定しさらに発展(=利益)を望むのが前者であり、発展よりも成熟した社会を望むのが後者といえるかもしれません。私自身は、日本は成熟した社会をめざすべきだと漠然と考えていましたが、そう考えるようになった背景が本書で明らかになりました。
特に終章は全体をうまくまとめているので、ここから読み始めるのもよいでしょう。本文中では地震・津波と原子力という異なる災害が混然と述べられていて、やや論旨が不明瞭に感じられるところもありましたから。
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By Gori トップ500レビュアー VINE™ メンバー
著者は1950年(昭和25年)生まれの在野の哲学者である。

3・11以後、著者はそこから照射される考えをまとめてゆく。
例えば以下のように記す。私の要約や補足が入っていることをお断りしておく。
「企業の経営者は経営のプロだが、企業経営つまり利潤追求の視点からしかものを考えられない。
 政治家の一領域の専門家であるが、政治の視点(政局や権力争いや利権も含むだろう)
 からしかものを考えられない現実を見てうんざりしている。
 この構図はどの領域にも言えることであって、原子力の科学者は、自分の身を置いている世界からしか
 ものを考えられない集団だったということが、今回はっきりした」

私はメディアのことを考える。新聞やテレビの報道に携わる人は、
はたして、この構図にどっぷりと落ち込んではいなかったかと。
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基本的に内山さんの本は好きです。
東京と群馬の二重生活を私もやりたい。しかし、そういうことができないのがサラリーマンの悲しいところですね。

津波と原発事故は根本的に異なる災害で、津波被害は自然と人間の関係で再び復興が可能だが、原発被害は完全な復興はありえない。風評被害というのも、完全な安全というものが無い限り、存在しないという指摘は鋭いと思いました。

そして、皆が安全神話を信じさせられたように、専門家の世界には市民感覚が浸透しにくいという指摘も当たっているとおもいました。

ただ、自然に帰りたくても、現代人はなかなか帰れません。

せめて、考え方でも、自然に戻りたいと思った次第です。
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