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文明の憂鬱 (新潮文庫)
 
 

文明の憂鬱 (新潮文庫) [文庫]

平野 啓一郎
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「我々は何時しか、生き物そのものを模倣してロボット動物を造り、それに『ペット』に対するよりも、もっと普遍的な愛情を注ぐようになるかもしれない」「試みに古典的傑作と呼ばれる恋愛小説の中に携帯電話を一つ投げ込んでみると良い。その殆どは壊滅してしまうのではあるまいか?」「或る教団が、科学的事実とはまったく別の次元で、つまりは、その教団独自の形而上学的事実に基づく死生観を根拠として、医学的に見れば完全に死んでいる或る人間の死を否定する時、我々の社会はそれにどう対処するのであろうか」……。京都大学の学生時代に史上最年少で芥川賞を受賞、衝撃のデビュー作『日蝕』が40万部のベストセラーとなった著者が初めて綴ったエッセイ集。コンコルド墜落、狂牛病、同時多発テロからテレビゲーム、携帯電話まで、現代社会のさまざまな事件や現象を作家ならではの視点から読み解いた、鋭い文明批評でもある。
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

AIBO、皇太子妃ご懐妊報道、略字体、口蹄疫、ピッキング、大リーグ、臓器移植、世界同時多発テロ、加工食品…。私たちを取り囲んでいるモノ、技術、現象、事件、情報…そうした文明のちっぽけなしっぽの一端から、巨大な憂鬱が見えてくる。明晰な論理と非凡な視点、そして鋭い感覚で日常に潜む微細な欺瞞をも見抜いてゆく。単行本未収録の24編を加えた全49編の文明批評エッセイ。

登録情報

  • 文庫: 264ページ
  • 出版社: 新潮社 (2005/12)
  • ISBN-10: 4101290377
  • ISBN-13: 978-4101290379
  • 発売日: 2005/12
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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21 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
月刊誌「Voice」に2年にわたり連載されていた、「写真抄」を単行本化したもの。各月1枚の写真を著者が見て、感じ考えることが述べられたエッセイ集です。芥川賞受賞の「日蝕」、「一月物語」、そして現在執筆中の「葬送」以来、表だった作品を発表していない平野氏の、久々の単行本です。現代的で、私たちに深く考えさせ、時折笑いを誘い、「クールで無口」などと俗に言われる作者の日常が時折垣間見られます。その数は未知数とも言える、平野ファンにとってはお待ちかねの一冊であり、もちろんそれ以外の人でも、「日蝕」ののイメージがある読者の「平野観」を良い意味で裏切るでしょう。「今更平野氏が書かなくても」という部分があると、一部で批評されていましたが、彼が思索し、感じたことを書くのち?エッセイであり、そのような批判が挟まる余地はないのではないでしょうか。
このレビューは参考になりましたか?
24 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By makocci
形式:文庫
小説では挫折してしまったけど、本当は平野啓一郎に興味がある、という人は一度手に取ってみるとよいと思います。

『日蝕』『一月物語』における「擬古文」の使用や、『葬送』にみられる徹底的な心情描写などにより、読者からすると遠い存在のように感じられる平野啓一郎氏ですが、本書ではそのようなことはありません。思ったことを素直に書いているという印象を受けます。そのあたりは、小説とエッセイということで使い分けているのかもしれませんが、とにかく読みやすいです(エッセーと書く方が一般的なのでしょうが、平野氏は「エッセイ」と書かれているので平野氏に合わせました)。

本書は、以前に単行本として出版された同名のものに、その後新聞などに書かれたものを集めて一冊にまとめたものです。前半部(以前の単行本に掲載されている部分)は『Voice』という雑誌に連載されたもののようで、連載というだけあって統一感も感じられ、とても興味深く読ませていただきました。時事的な話題が多く、平野氏本人も言うように、ひとつの「証言」たり得ているように思います。しかし、個人的には、後半部に散見される自作についての言及により興味を引かれました。後半部は最近に書かれたものだけあって、初期三部作(『日蝕』『一月物語』『葬送』)以降の作品に関する言及がみられます。『高瀬川』では現代人のコミュニケーションの問題を考えていたことや、「最後の変身」(『滴り落ちる時計たちの波紋』所収)では、「ひきこもり」という社会現象について考えていたことなどが披瀝されています。これらのエッセイを読んでいると、平野氏が単なる頭でっかちな作家ではなく、現代社会に深くコミットする形で小説というものを考えているのだということが理解されるように思います。

本書は、平野小説への橋渡しとして恰好の書であると思います。なるべく多くの人に読んでもらいたいエッセイ集です。
このレビューは参考になりましたか?
18 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
重いかな 2006/3/4
By フィラデルフィアン VINE™ メンバー
形式:文庫
芥川賞作家によるエッセイ集です。文明や現代社会についての思考が書かれています。著者の鬱屈とした思いが伝わってきます。文章が長く、難解な言葉を使っているのは、表現に苦労しているからでしょうか、読みづらい感じで、テンポは感じません。何か楽しめない感じです。
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博識だなぁ〜
作者の博識ぶりや、思慮の深さに驚かされ、彼のウィットに富んだ世界観を堪能できる。... 続きを読む
投稿日: 2006/9/21 投稿者: doncorleone
日常にコミットメントしてる
僕の趣向だけど、こういうエッセイには「私は」口調ではなく「僕は」口調にして欲しかったです。日常から「私」口調ならば別だけれども。... 続きを読む
投稿日: 2006/7/30 投稿者: Confesion Del Viento
文章が硬い
... 続きを読む
投稿日: 2006/4/10 投稿者: 電気鰻の蒲焼
統一的精神
僕は前半のものが特に良かったです

ロボットの運命、肉と骨、地震と無神論、新興宗教の科学主義などは... 続きを読む
投稿日: 2006/1/9 投稿者: うさぎの眼
新しいものの考え方を知りました
日常の出来事を自分とは違う観点から考えることができ、「そういう意見もあるのか!!」と視野が広がった気がしました。
投稿日: 2003/10/7
相当な自信家
イアン・ソープに触れているところは、実は平野氏自身のことなんですね。『葬送』と併せてご覧になれば解ると思いますが。
投稿日: 2003/9/17
本の中に引き込まれていくような・・・
°èa¬'èa13é"äé°... 続きを読む
投稿日: 2003/8/26 投稿者: annette
何故か文体が心地よい
臓器移植についての知的な見解が印象的であった。しかし、私は、この本の内容というよりも寧ろ文体に生理的恍惚感を感じた。それはなぜかと聞かれても、オルガスム的な問題な... 続きを読む
投稿日: 2003/6/29 投稿者: にくらやけい
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