世界の教育史を見ながら、日本の教育のありかたを提言しています。
中盤の教育史はやや間延びを感じ、読みどころは終盤にあります。
簡潔に言えば、「義務としての教育」と「サービスとしての教育」を分けて考えようと言うことです。
義務としての教育は、「読み書きそろばん」と「遵法」です。
これは国家からの強制であり、無知は許されないものだといいます。
一方のサービスとしての教育は、独立した個人として生きるための教育です。
極端に言えば、「読み書きそろばん」以外は、みなサービスとしての教育だということです。
道徳、倫理も、個人によって適応が違い、サービスに属するという考えです。
本書を読んで、最低限のことを厳しくというのが著者の方針であろうと思いました。
基礎さえ押さえていれば、後は個人の好みにまかせるべきだということです。
今の教育は、何もかもを求めすぎているということなのでしょう。
この通りに行うべきかかどうかは別として、提言としては、傾聴に値すると思いました。