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文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
 
 

文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) [文庫]

ジャレド・ダイアモンド , 倉骨彰
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 945 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

なぜ人類は五つの大陸で異なる発展をとげたのか。分子生物学から言語学に至るまでの最新の知見を編み上げて人類史の壮大な謎に挑む。ピュリッツァー賞受賞作。識者が選ぶ朝日新聞“ゼロ年代の50冊”(2000年から2009年の10年間に刊行された本)堂々の第1位。

内容(「BOOK」データベースより)

世界史の勢力地図は、侵略と淘汰が繰り返されるなかで幾度となく塗り替えられてきた。歴史の勝者と敗者を分けた要因とは、銃器や金属器技術の有無、農耕収穫物や家畜の種類、運搬・移動手段の差異、情報を伝達し保持する文字の存在など多岐にわたっている。だが、地域によるその差を生み出した真の要因とは何だったのか?文系・理系の枠を超えて最新の研究成果を編み上げ、まったく新しい人類史・文明史の視点を提示した知的興奮の書。ピュリッツァー賞・コスモス国際賞受賞作。朝日新聞「ゼロ年代の50冊」第1位。

登録情報

  • 文庫: 432ページ
  • 出版社: 草思社 (2012/2/2)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4794218796
  • ISBN-13: 978-4794218797
  • 発売日: 2012/2/2
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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47 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
気になる 2012/3/17
著者の専門分野については、他の方の評価に同意する。
しかし、上下巻とも買って読んでみて、
十三章(下巻)で何とも納得できない点を発見したので、一部列挙する(「」は文庫版引用)。

技術の取得と放棄の例に、一六〜一七世紀の日本を取り上げておきながら、
・「日本には銃火器の受け入れに抵抗する社会的土壌」があった。
 →そんなものがあったのか? あったのなら、当時世界最大級の銃の保有数はありえない。
・銃は「一六〇〇年代以降に日本に伝来したほかのものと同様、異国で発明されたということで、所持や使用が軽蔑されるようになった。」
 →禁止はされたが、軽蔑はされていたのか? 「異国で発明された」から軽蔑というのは、
  一六〜一七世紀の日本における銃の普及を鑑みるとおかしくないか?
というもの。たった一ページの中に、何とも言えない違和感が詰め込まれている。気になる方はぜひご確認を。
できれば、この部分について解説してください。

当然、それ以上の詳しい説明や引用はない。
巻末の関連文献で、日本についてはNoel Perrin『Giving Up the Gun』(一九七九)を参照したらしい。
日本史の概説書でも読めよ……と言いたくなる。
日本のことが書かれていると序文にあって、ちょっと期待していただけに……あまりのお粗末さに衝撃を受けた。

もちろん、著者は進化生物学者であって、歴史学者ではない。
ご自身の分野であるポリネシアのことは非常に詳しいし、そこは称賛されている他の方に同意する。
だが、日本史に興味を寄せているなどとは露ほども思えない該当箇所は、その部分だけが批判されるわけではなく、
この本に書かれている他の専門外の文章に関しても、精度を疑われてしかるべきものだ、と私は思う。

これなら共著にすればよかったんじゃ……。
というか、「妻は日本人」とか書いておきながらこの体たらくなのか……。

正直、日本の部分だけは読まなくていいんじゃないだろうか。
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17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By FreshAir 殿堂入りレビュアー トップ10レビュアー
地球上の各地域における文明の進歩の違いは、民族間の優劣の違いによって決まったのではなく、環境によって生じたものであることを壮大なスケールで検証している大著。こちらは下巻である。

農業や畜産を元に定住社会ができたからこそ、文字や様々な発明が生まれることになった。ユーラシア大陸は横に長いので、同じ農作物が広まりやすかった。様々な文化も伝わった。しかし、他の大陸では事情が違った。

特にこの下巻では、オーストラリア大陸とニューギニア、アフリカ大陸、そして中国とその周辺国の文明発展の特徴について解説している。首長社会が国家形成へとつながったことやその条件。「必要は発明の母」ではなく「発明は必要の母」という例が歴史上は多くある。4万年前には最も進歩した人達が住んでいたオーストラリアは、乾燥しているうえに気候のバラつきが大きいことがアボリジニたちの生き方を制限することになった。ニューギニアのマラリアなどの病気がヨーロッパ人の本格的な進出の妨げになった。エスキモーは生存できても西洋文明が根付くことができなかった北極圏の厳しい自然。中国の南部と北部はかなり違うが、相互に移動が簡単で比較的早くから統一の試みがなされてきた。実はかなり多様なアフリカ大陸の人種間の移動の歴史と言語の関係。

大変見事で、一読の価値のある本である。しかし、何度も何度も同じ話が出てきて、下巻になるとちょっとくどさを感じる。ちなみに、この著者は文系出身ではなく、カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部の教授だということだ。
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By k-chann
下巻の第12章では、文字の発明発展を考察する。文字は単純で限定的な使用から借用やヒント模倣などを経ながら伝播して形成されてきた。 紀元前1700年のものとされるファイストスの円盤はクレタ島で発掘され、印刷技術を推測されるが、今の印刷技術はその約2000年後の中国からである。
社会や集団の地理上の役割と技術の自己触媒的な発達において人口の多い地域でもっとも発達する。
このように、社会や集団によって文字や技術の受容が異なる事実からそれらの発展や衰退を考察している。
第16章では言語による人間集団の拡散を考察している。食糧生産や優位な技術を持った集団が殖民・拡散していき、もともとの小集団の地域を占拠同化していくプロセスを検証している。 
部族社会から国家へと集権的な社会を形成すると他の首長社会を戦争等により呑み込んでいく。1492年の新世界発見とその後の旧世界による支配が示すように、食糧生産や技術を発展させた社会は常に勝者となっている。
金属器や文字システムや複雑な社会システム発達させ、食料生産を行い、労働の分化が進んでおり多くの人口を擁している集団が、勝ち残っていき、逆に狩猟採集民や地理的に孤立した集団では技術の後退や放棄が起こっている。
アメリカ原住民やアステカ・インカ帝国がなぜヨーロッパを発見して植民地化できなかったか。当時最強の技術を誇る中国はなぜアフリカ・中近東まで船で訪れていながらヨーロッパまでこなかったのか。
著者はその答えを大陸の大きさ、地理的条件、人口の密度などから解き明かしていく。本著は医学部教授である著者が、人間の歴史や技術史という観点ではなく13000年前からの人類史としてまとめている。
各章ごとに考察をまとめているためか、翻訳本のためか、フレーズの重複を感じる向きもあるが、社会科学の好著である。  
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